先日のブログ(H25.11.28)で、東北大加齢医学研究所・認知機能発達寄附研究部門の竹内光准教授・川島隆太教授らの研究グループによる「子供の長時間TV視聴は脳発達に悪影響」を紹介した。この様な研究結果について裏付けるものとして、文部科学省による今春の全国学力テストで実施した児童生徒へのアンケート結果と、成績との相関関係を公表した(12月25日、報道による)。
これによると、もっとも成績がいいのは1日1時間未満視聴する子供で、全く見ない子供よりも良く、1時間を超えるTV視聴は時間に比例して成績が下がっている。例えば、小学校国語Bの平均正答率は、平日にテレビなど「全く見ない」は48.9%、視聴時間が「1時間より少ない」は53.0%、「4時間以上」は44.4%。この傾向は小中学校の全教科でほぼ同じで、インターネットの利用時間と成績の関係でも同様の相関がある。
◆インターネットの1日の使用時間別の中学3年生の平均正答率(%)
数学B
全くしない 42.9
1時間未満 47.3
1~2時間未満 43.9
2~3時間未満 39.4
3~4時間未満 35.9
4時間以上 30.3
夏を盛りとして塀などに絡み付いて繁茂していたクズ(葛)。すっかり葉を落とし、ツルと莢(さや)だけが絡まったままのこっている。莢(さや)は剛毛に被われた枝豆に似る扁平な形で、クズ(葛)はやはり、マメ科。クズ(葛)と言えば根から採れるクズコ(葛粉)が連想され、マメ科と思うのは後回し。
クズはマメ科植物だから痩せ地でも生育し、盛夏にはジャングル状態に繁茂する。牛・馬などの草食動物の飼育には良き飼料となり、蔓(つる)は綱や布(葛布)に利用されたが、今ではただの雑草となってしまった。根を掘ってクズ粉を採ろうとする方は見かけない。漢方薬では、クズの根を干したもの葛根(かっこん)と呼び、漢方方剤の葛根湯、参蘇飲(じんそいん)などの原料となる。風邪の初期にはこの”葛根湯”にお世話になる。
名(クズ)の由来は大和国(現在の奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地だから。”葛”は漢字から。
クズ(葛)
別名:裏見草(うらみぐさ)
葉が裏返ると白さが目立つ
マメ科クズ属
つる性の多年草
東~東南アジア(日本を含む)に広く分布
開花時期は8月~9月
花色は赤紫色、上り藤の様に小さな花が咲き上がる
花後は剛毛に被われた枝豆に似た扁平な莢(さや)ができる
クズは、秋の七草の一つ