歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

インフルエンザ治療薬アビガン、マダニ感染症に有効

2016-06-22 | 医学
 厚生労働省研究班のチームが、「マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、インフルエンザ薬のアビガン(一般名ファビピラビル、富士フイルム傘下の富山化学工業が開発)が有効であることをマウスの実験で確かめた」と発表した(2016年2月22日)。
 研究班は実験用のマウスにSFTSのウイルスを感染させ、直後から5日間にわたりアビガンを投与。結果、治療をしないマウスはほとんどが死亡。抗ウイルス薬のリバビリンを投与されたマウスは約4割が死亡。アビガンを与えたマウスは全て生存し、3日目からの投与を始めたマウスも全て生き残った。症状が進んだ5日目の投与でも、約半数が生存した。
 SFTS患者は西日本で多く、6%~30%が死亡する深刻な病気だが、有効な治療法がない。研究班の西條政幸・国立感染症研究所ウイルス第1部長は「アビガンはインフルエンザの薬として安全性や副作用が既に明らかになっている。SFTSへの適応も、近い将来に実現されることを期待したい」としている。
 ◆基本情報(2016年6月1日現在、国立感染症研究所から)
    生存例  死亡例  合計
 報告数 138   47    185
 性別-男 64   23     87
   -女 74   24     98
 ◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
 SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症。
 2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTSに罹患していたことが初めて報告され、それ以降他にもSFTS患者が確認されるようになった。SFTSウイルス(SFTSV)に感染すると6日から2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。検査所見上は白血球減少、血小 板減少、AST・ALT・LDHの血清逸脱酵素の上昇が多くの症例で認められ、血清フェリチンの上昇や骨髄での血球貪食像も認められることがある。感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心だが、血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されている。治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない。

 曇り。時々晴れて陽が射す。
 お庭で、地面から花茎を数十cm程伸ばし、その先端に上向きに星型の小さな青色の花が10数輪咲いている。”ブローディア”の花だ。
 ”ブローディア”は属名で、いくつかの類がある。よく店頭で出回っているのは本種のブリジェシー系で、青紫色の花・・美しく人気がある、と言う。
 ”ブローディア(Brodiaea)”は旧学名で、今はトリテレイア(Triteleia)に属している。でも、トリテレイアの名前で売られていることは少ない。
 アガパンサスを小さくしたような花形から、別名ヒメアガパンサスとかワイルド・ヒヤシンスと呼ばれている。
 ブローディア
 別名:トリテレイア、ヒメアガパンサス
 ユリ科トリテレイア属
 小球根草花
 原産地はアメリカ
 開花時期は5月~6月