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ディスプレーの画面の一部の粘着性を変化させる

2020-01-17 | 科学・技術
 大阪大学伊藤雄一招聘准教授らは、温度によって粘着性が変化する特殊なポリマーシートをディスプレイスクリーン上に配置し、局所的な温度変化を制御することで、表面の粘着性を局所的に制御可能なディスプレイシステムを開発した(2019年11月)。画面を指でなぞった際の摩擦力が変わり、指がくっつくような感触が得られる。視覚だけでなく触覚でも情報を取得できる。粘着度合いを変え、映像コンテンツを指で感じたり、重要な箇所を知ったりするのに役立つとみている。10年後の実用化を目指す。
 ポイント
 〇表面の一部の粘着性をコンピュータによって制御でき、画像情報(2D)に粘着性(1D)を追加し表示できるディスプレイ。
 〇従来のディスプレイガラス表面を変更する技術では、表面の一部だけ形状や摩擦係数を変えるような動的かつインタラクティブな制御はできなかった。
 〇タッチ操作、スワイプ操作を拡張できるディスプレイ。
 〇新しいエンタテインメントコンテンツや、目の不自由な方への情報提示に応用可能
 研究成果
 本ディスプレイは粘着性変化モジュールをアレイ状に並べて実装する。コンピュータはそれぞれの粘着性変化モジュールの粘着性を3段階(粘着無し、弱粘着、強粘着)でコントロールする。粘着性変化モジュールは感温型の粘着性シート、ペルチェ素子、サーミスタ、ヒートシンク、DCファンで構成され、粘着性シートに与える温度をペルチェ素子によって変更することで、その粘着性を制御する。粘着性シートはあらかじめ設定されたスイッチング温度があり、スイッチング温度付近で粘着力が急激に変化する。本研究で用いたシートはニッタ株式会社製のインテリマーテープで、利用者に痛みなどの不快感を与えない範囲の温度で粘着力の変化を提示できるように、スイッチング温度が40度のものを使用した。この温度を上回ると急激に粘着性が発生し、30℃から48℃の範囲で最大で2.6[N/25mm]の粘着性を提示することができる。このシートによる粘着性の変化に対する知覚を調査した被験者実験の結果、前述のように3段階(粘着無し、弱粘着、強粘着)の粘着が提示可能であることが分かった。粘着性変化モジュールのサイズはタッチ操作を想定して、人の人差し指の大きさ程度の8.3mm角のペルチェ素子を使用している。基板は、このモジュールを8x8で並べた。 研究グループでは、今後、エンタテインメント応用や、デジタルサイネージとしての利用といった応用を検討し、実用化を進めていく予定である。

 天気は晴れ。気温は低いが、最高気温8℃、3月上旬の気温とか。雪も氷もほとんど見ない・・やっぱり暖冬だ。
 散歩、雪や霜に負けず(暖冬だけど)、”オモト”が赤橙色の実を付けている。
 ”オモト”は日本独特の観葉植物として愛され、江戸中期に爆発的に流行した。葉・実の美しさから縁起のよい植物とされている。長寿草とも呼ばれる。漢字では、常緑の葉から万年青(まんねんせい)。園芸植物として人気が高く、様々な種類(1000種以上とか)が作出された。
 名(オモト)の由来は、根茎が太く大きな株を意味する大本(おおもと)からである。良質の”オモト”を産した大分県の御許(おもと)山からとの説もある。
 ”オモト”は花・実より葉を楽しむ観葉植物で、その種類を草丈から大葉種(30cm~50cm)・中葉種(15cm~30cm)・小葉種(3cm~15cm)に分けている。
 因みに、江戸時代にはオモトバブルがあり、天保時代には大流行して金のなる木の「金生樹(きんせいじゅ)」と呼ばれた・・とか。
 オモト(万年青)
 英名:Lily of China
 学名:Rohdea japonica
 ユリ科オモト属
 原産地は日本・中国
 耐寒性常緑多年草
 開花時期は5月~6月
 花は葉の間から花茎を伸ばし、淡い黄緑色の小さな花が円筒状に密生
 秋(10月~12月)に赤橙色に熟した扇球形の漿果(しょうか)を付ける