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アブラナ科植物が備えている防虫機構を発見

2020-01-27 | 園芸
 甲南大学の西村いくこ特別客員教授(京都大学名誉教授)らは、アブラナ科植物が備えている防虫機構を発見した。生まれたばかりの葉や根が虫などに食べられ始めると、ワサビのにおい物質を放出していた。
 研究チームは、幼いアブラナ科植物の細胞内にある小器官「ERボディー」が葉や根の表面部分の細胞に多く見られる点に着目し、植物の生体防御に関係していると推測した。「ERボディー」にある酵素の働きを調べたところ、別の小器官「液胞」内の物質を分解してワサビのにおい物質を作り出していることが分かった。遺伝子変異で「ERボディー」を失った幼いアブラナ科植物に空腹のダンゴムシを放つと、ワサビのにおい物質は放出されず、1日後にはほとんど食べつくされてしまった。通常の幼いアブラナ科植物の場合は、ほとんど食べられなかった。この実験から、ERボディーと液胞を連携した防御機構が働いていると結論付けた。
 原始的な植物の化学物質による防御では、毒性の高い「シアンガス」が発生する。虫を遠ざけるだけでなく植物自体にも打撃を与える。この方式は、植物自体にも毒性が低く虫を遠ざける物質を使う賢い防御法だという。またアブラナ科に特有の2つの遺伝子を他の植物で働かせると「ERボディー」を作り出すことが分かっている。
 西村特別客員教授は「植物の防御機構の進化などの解明にも挑戦したい」という。
 ◆ワサビ
 ワサビ(山葵)は日本原産のアブラナ科植物で、栽培の始まりは慶長年間(1596~1615年)からとされ、古くから寿司や刺身に欠かせない香辛料として利用されている。
 ワサビには独特の香味と刺激臭があるが、食用だけでなく、抗菌・消臭・防カビ・鮮度保持などの働きも持っている。天然のワサビエキスは、悪臭のもととなる成分を無臭の気体に分解する力があり、消臭に効力を発揮する。

 今日の天気は、曇り~晴れ。
 散歩中にお花屋さんの前に鉢入れのお花を見つけた。
 お花は、一足も二足も早い春の花だ。
 花が咲いた桜(十月桜?)もあった。・・今年は暖冬だから桜も早く咲くかな。