OECD(経済協力開発機構)は、2012年の世界65ヶ国・地域の15歳51万人以上が参加した学習到達度調査(PISA)の結果を発表した(12月3日)。中国上海市、香港、シンガポールが1位・2位・3位を独占し、日本は前回(2009年)より順位を上げたが、「数学的応用力」7位、「読解力」と「科学的応用力」は4位だった。
文部科学省は「生徒の学力が向上している」と評価。ゆとり教育の転換、学力重視とした効果が表れた、と言う。でも、日本の公的な教育支出は対GDP比でOECD中ワースト1位か2位であり、OECD平均並みとなればもっと上位を期待できるかも。
◆2012年PISAの結果
総合読解力(情報へのアクセス・取出し、統合・解釈、熟考・評価)
国・地域
1位 上海 570
2位 香港 545
3位 シンガポール 542
4位 日本 538
5位 韓国 536
6位 フィンランド 524
7位 台湾など 523
科学的リテラシー
1位 上海 580
2位 香港 555
3位 シンガポール 551
4位 日本 547
5位 フィンランド 545
6位 エストニア 541
7位 韓国 538
数学的リテラシー
1位 上海 613
2位 シンガポール 573
3位 香港 561
4位 台湾 560
5位 韓国 554
6位 マカア 538
7位 日本 536
◆PISA(Programme for International Student Assessment)
OECD(経済協力開発機構)加盟国を中心に3年ごとに実施される15歳児の学習到達度調査。
読解リテラシー、数学的リテラシー、科学的リテラシー、問題解決能力の4領域の知識と技能について調査する。
2012年のPISAは、日本は全国191の高校などの1年生約6400人が参加した。
日本の順位は2006年が最低(読解力15位、科学的応用力6位、数学的応用力10位)。2009年はそれぞれ8位、5位、9位と改善し、今回(2012年)は順位を上げた。
朝から曇り、気温も低い。昼頃に小雨がパラつく。昨日(12月7日)は大雪(たいせつ)だったから雨が雪になってもおかしくない時期だ。
道脇の空き地ではコセンダングサの花が咲いており、”ひっつき虫”と言われる果実も付いている。接近して写真を撮ったらズボンにビッシリと”ひっつき虫”が付き、取るのに一苦労。
コセンダングサとアメリカセンダングサは、花も実も良く似ている。コセンダングサはアメリカセンダングサの花の直ぐ下で見られる苞片がなく、果実(痩果)の先端の棘(冠毛)が2本~4本ある事で区別できる。
コセンダングサ(小栴檀草)
キク科センダングサ属
一年生草本
北アメリカ原産、明治時代に確認された帰化植物
丈は50cm~100cm
花の時期は9月~12月
花は黄色の筒状花のみの頭花で苞片はつかない
果実(痩果)は扁平で、先端に逆棘がある2本~4本の棘(冠毛)がある