遠洋航海実習を前にカツオの釣り込み練習を連日やっています。
さて、カツオと言えば全長1m、体重20kgくらいに成長します。
10kgを超えるカツオではハネ(釣り竿)も折れることがあります。
そこで二挺釣りです。
つまり、二人一組で竿二挺で釣り上げます。
釣り糸の先が合わさって一本のバケ(疑似餌)と釣針となっています。
二人の息がぴったり合わないと出来ない作業です。
あらかじめ体格の近いペアを作りました。
二人で約15kgの疑似カツオを釣り上げます。
二人の体格をあわせるので、小柄の人のペアは大変です。
体格の良いペアだとこんな感じ。
うまくなると力だけなく、竿のしなりのタイミングを使って釣れるようになります。
30kgくらいの小型マグロの場合は三挺でやることもありますよ。
【カツオ一本釣りとマグロはえ縄】
カツオの一本釣は豪快な漁法ですが、パワーが必要です。
群れを見つけたら冷凍する魚槽がいっぱいになるまで釣り続けます。
なのでスタミナも大事です。
http://www.ryoushi.jp/gyogyou/okiai_enyou/enyou/01.html
一方、さらに大型のマグロははえ縄で漁獲します。
100km以上もあるはえ縄を海に入れたり、船にあげたりするので作業時間は長くなります。
しかし、機械で縄を揚げるのでパワーは不要です。
漁労作業もトラブルがなければスケジュールどおりにできます。
http://www.maguro-boshu.com/entry2.html
また、一本釣りは生き餌を使うので、航海が長くても3ヶ月。
マグロはえ縄は6ヶ月以上の時も。
遠洋漁業と言っても、内容はだいぶ違います。
学園では生徒の希望と適性を考えて就職する漁船を斡旋します。