静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

そして鹿児島

2016年11月29日 10時18分30秒 | 28乗船実習

鹿児島到着!

出航して、大型船でも船酔いも無事?経験しました。
ちょっと心配しましたが、全員元気にやっています!
写真で黄色いカッパが学園生ですよ。
鹿児島港に上陸後は、専攻科生とは別行動みたいですね。
集合写真は鹿児島市内の城山公園だと思います。
なつかしいなぁ。

【11月27日 主直日誌】
焼津を出港して2日が経ちました。
今日の入港作業は雨の中で行いました。風が無かったのでそこまで大変ではありませんでした。今日の入港作業ではスムーズに動けていたかなと思います。
鹿児島へ入港すると桜島の火山灰がデッキの上に溜まり大変だった記憶があります。入港作業では漁業学園の皆さんがとても積極的に働くので自分のやることまで取られないようにしなくてはいけないと感じました。当直でも仕事内容をすぐに記憶して、私が本科のときは仕事を覚えるのが大変だったのを思い出しました。寄港地研修での時間を無駄にせず歴史や文化に触れて自分自身の見聞を広げて将来のために役立てたいです。
専攻科に入学してあっという間に5次航海が始まり時間が経過するのが陸にいるときより早いと改めて実感しました。限りある時間の中で漁具の準備や当直、ロープワークなど覚えるには時間が足りないと思います。将来民間船に就職し、何も仕事が出来なくては意味がありません。少しでも仕事を覚えてロープワークなど基本的なことは出来るようにして5次航海を過ごしたいです。
今回は操業日数があまりなく少し寂しいような気がします。今航海を含めてあと二航海しか操業が出来ません。操業は何度しても釣り上げた時の感触はとても良いものです。今航海では何トン釣れるか分かりませんが私は満船にして焼津に帰りたいと毎回思っています。今航海での目標は釣り損ねを無くすことです。一本でも落としてしまうと周りのカツオもいなくなるからです。そのくらいの気持ちで操業に取り組み満船にしたいと思っています。怪我、病気なくみんな元気に今航海を終わらせ焼津に帰れるように健康面には気を付けます。

先生の報告書から
 漁業学園の生徒は何でも積極的に参加し、この乗船での意気込みを強く感じる。とても気持ちが良い。専攻科生も触発されており、お互いに実りある乗船実習になってきている。
 寄港地鹿児島における見聞実習が専攻科、漁業学園共に充実して行えている。

なお「主直日誌」については25日のブログをご参照ください。

【鹿児島県の港】
「やいづ」が入港したのは鹿児島港。清水港と同じく重要港湾。
南北約20kmもある大きな港湾です。
鹿児島県は離島が多いので、フェリーもたくさんあります。
一方で、鹿児島にはカツオ船の水揚げ基地として枕崎漁港と山川漁港があります。
いずれも薩摩半島の先端に位置します。
特に枕崎は、焼津漁港と同じ特定第3種漁港(拠点となる大型漁港)です。
実は、焼津、枕崎、山川のカツオの水揚げは、ほぼ同レベル。
日本の遠洋カツオの水揚げは、この3港に集まります。


 園長のつぶやき
枕崎市の人口は2万ちょっと。山川町は5千ちょっと。
カツオの水揚げが多いのは焼津と同じですが、町の様子はだいぶ違います。
とは言え、47期生のカツオを獲るようになれば、鹿児島にくる機会は多くなるでしょう。
さて、何度も言いますが船酔いは克服できます。
しかも、遠洋カツオの漁場になる赤道近くは海も穏やかです。

しかし、マグロ漁船は別。
インド洋などの緯度が高く、海水温が低いところが漁場になります。
10mの波が来ます。
「おいらの船は300トン」はマグロ延縄船の話です。
でもケープタウンなど、いろいろな場所に帰港するのもマグロ船ならでは。
カツオ船は漁場と日本のピストン航海です。

コメント
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