先週も学園見学のお申し込みがありました。
12月からは特定の見学日がありません。
なるべく、ご希望の日に対応しますので、園長にご相談ください。
さて、金曜日に出航した実習船「やいづ」。
一路、マリアナ海域を目指します!
...じゃなくて、その前に寄るところがあります。
カツオの一本釣りに使う活餌(いきえさ)のイワシを積み込むが必要です。
と言う訳で、紀伊半島、四国沖を走り鹿児島へ移動です。
(実際には昨日、無事に鹿児島に着いています)
それでは鹿児島に向かう船内の様子を主直日誌でご紹介します。
主直日誌については25日のブログをご参照ください。
【11月25日 主直日誌】
今日は漁業学園の生徒との壮行式がありました。私たちは5回目の航海を迎えようとしています。漁業学園の生徒さんたちは、長い航海が初めてでわからないことがたくさんあります。私たち専攻科は4回の航海の中でたくさんのことを学んできました。この航海では、船の先輩としてたくさんのことを教えていきたいです。船内生活では、漁業学園の生徒と専攻科の生徒でよく会話をしています。年上の方や同い年、年下の生徒もいますが、楽しく話しているのが見られました。同じ職業に就きたいと思うことから、魚の話しや船の話しなどをしています。夢が同じ者同士で高めあっていけるならとても素晴らしいことだと思います。漁業学園の生徒は一年という短い時間の中で一生懸命にやっています。私たち専攻科も負けてはいられません。今回の航海では、カツオを釣りに行きますが漁業高等学園の生徒は、初めての体験となります。私たちが手本となれるように頑張っていきたいです。この航海では、漁業学園の生徒の中に中学の友達が居ました。私は、高校から漁業に関して学んできています。なので、友達にも負けないように頑張っていきたいです。今回の寄港地研修では鹿児島県と沖縄県にいきます。多くのことを学び将来に活かせるようにしていきます。私たちは、二月に海技試験を控えています。この航海では、海技試験に備えてしっかりと勉強していきたいと思っています。自分の苦手な所を集中的に行いどんな問題にも対処できるようにしていきます。この航海で、漁業学園の生徒と一緒に頑張っていきたいです。自分の将来のためにもしっかりと学び漁業学園の生徒にも負けないようにがんばります。カツオもたくさん釣れるように見張りをがんばりたいです。
それと、水産高校の先生からの報告書から
・出港式は県や市から多くの水産関係者が集まり盛大に行われた。実習生が受ける期待は大きく、身の引き締まる思いで出港した。もう後には引けない、何が何でも一航海頑張って成長した姿で焼津へ元気に帰港したいと皆が誓った。
・御前崎通過後、徐々に時化模様となってきたが、学園の生徒はよく頑張っていた。
学園生徒は半数が船酔いで苦しんだようですよ。
【黒潮】
鹿児島を目指す「やいづ」と反対方向に流れるのが黒潮です。
駿河湾や相模湾の漁業は黒潮の影響を強く受けます。
最大で4ノット(約7.4km/h)、幅100kmの大きな潮流です。
このため、「やいづ」も黒潮を避けて鹿児島に行きます。
水産技術研究所のホームページで黒潮の様子が分かりますよ。
園長のつぶやき
乗船スタートは船酔いとの戦いです。
こればっかりは体質なので、簡単な克服法はありません。
ただし!毎日乗ると耐性がつきます。
他の船員とコミュニケーションがとれなくて漁師を辞める人は少なくないですが、
船酔いで辞める人はあまりいません。辛抱すれば、なんとかなります。
その辛抱ができるか?ってことですね。
いつも6.7トンの「わかたか」で平気だった生徒も、今回船酔いを経験したようです。
小さい船では良くても、大型船で酔うのは珍しくないですが、本人はショックだったかも?