静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

刺し網実習の準備

2016年11月17日 14時38分45秒 | 実習

3学期に行う刺し網実習に向けて、ごくごく基本な出し入れ練習しました。
刺し網は海底に網を立てて設置し、刺さった魚を回収する漁法です。
(浮かした網で海面近くの魚を獲る場合もあります)
まずは図解で説明です。

修繕は、こんな感じで吊るして行います。

静岡県ではイセエビ漁などで使われます。
ただし、イセエビは刺さると言うより絡みつきます。
刺し網は魚に気づかれないように細い糸で出来ています。
カゴから出し入れだけでもコツが必要です。

3学期には、実際に刺し網漁の実習もやりますよ。

【沿岸漁業と学園の実習】
静岡県の場合、刺し網は沿岸漁業だけです。
学園では沿岸漁業用の実習は時間を掛けてやっていません。
もちろん、理由があります。
沿岸漁業は刺し網以外にもシラスやサクラエビの船引き網、釣り、定置網、潜水など種類が多く、それぞれに固有の技術が必要です。
釣りにしても、狙う魚によって違ってきます。
大型漁船のように海技士資格は必要ありませんが、沿岸漁業で一人前の漁師になるには何年も掛かります
...なので、沿岸漁業では個別の技術を就職してから勉強です。
しかし、ロープワークや網修繕などの技術はどんな漁業でも使います。
学園を出て沿岸漁業に就職しても実習で得た技術は必ず役に立ちます。

コメント
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