小型船舶操縦士講習ですが、昨日から座学が続いています。
ご紹介することも乏しいので、途中になっていた乗船実習レポートの続きやります。
カツオを獲る漁場調査が終了し、実習船やいづは帰路につきました。
12月10日
操業が終わったため、餌のイワシを飼っていた槽(カメ)を洗います。
ハネ(竿)の片付け、オーニング(Awning日よけ)と呼ぶ釣り上げたカツオを受けるシートも収容です。
12月11日
今回の実習は悪天候が多くなりました。
前日にあけたカメにカツオをシフトです。
水槽から冷蔵庫に変わります。
船を洗い、ライフジャケットもきれいにします。
12月12日
碇泊研修を行う那覇港につきました。
入港2回目、自分から作業が出来たでしょうか。
【小型船舶操縦士】
海技士と違って19トン未満の小型船舶の操船に必要な資格です。
海技士資格だけでは、小型船舶を扱うことが出来ません。
沿岸漁業は、ほとんど19トン未満ですから小型船舶操縦士と海上特殊無線技士の資格があればやっていけます。つまり、海技士資格が必要な遠洋漁業より、ずっとハードルが低いです。
小型船舶操縦士は1級と2級がありますが、2級は「海岸から9km以内」と言う制限がつきます。
学園生は基本的に1級を取得しますが「18歳以上」の制限があるため、一部の生徒は2級取得になります。
園長のつぶやき
学園の入学者は、中卒者と、高卒以上がいます。
さて、中学から学園に進学する場合です。
昨日の「つぶやき」では中卒者が受験する場合の併願校について触れました。
見学に来てくれた中学生の方には
「本当に高校に行かなくて良いのか、しっかり考えてください。
高校卒業後も漁師になりたければ、そのとき学園に来ても良いですよ。」
とお話ししています。
一番の理由は、中学卒業時に職業選択をするのは簡単ではないからです。
...とは言うものの、高校進学も安易に選ぶことは問題があります。
もし、中学の基礎的な内容を勉強していない場合。
よほど頑張らないと高校の授業が理解できません。
下手をすると、3年後には実質的に得るものもなく卒業になります。
それでも、履歴書に卒業高校を書くことはできるし、部活もできるのは高校に行くメリットです。
職業選択に3年間の猶予もできます。
でも大事な人生の3年間の過ごし方としては、どうでしょう?
一方、学園に進学した場合、のほほんと高校生活を送るより確実に大変だし、
ましてや1年後には漁師になるので、高校生活より厳しい生活となります。
学園への進学を考えることは、自分の将来をしっかり考えると言うことです。
少なくとも今後3年間、楽して過ごしたい人は高校進学した方が確実です。
でも、自分のためを思うなら、苦労して勉強してください。