講習は実際の船を使った実技になりました。
まず、教室で1時間ほど説明がありました。今日の実技は6人です。
そして、船に移動。講習は、この2艇です。3人ずつ分かれて乗り込みました。
風が強かったですが、広い焼津漁港内で講習を行います。
この船、講習をする場所に陸送あるいは船で運ばれます。
学園の後は、浜名湖に持っていくそうですよ。
今日の写真は講習を受けた生徒に、交代で撮影をしてもらいました。
【漁業と資格】
漁師と行っても、単なる働き手として漁船に乗るだけなら沿岸漁業だろうが、遠洋漁業だろうが資格は必要ありません。
大型船舶の場合、このような乗組員を「船舶部員」と呼びます。
学園生も、まずは船舶部員からスタートになります。
海技士の資格を取った航海士や機関員は「船舶職員」となり、幹部船員になっていきます。
海技士免許でも、三級までは船舶部員の乗船履歴で取得できます。しかし、一,二級になると船舶職員としての乗船履歴が必要になってきます。
そして、19トン以下の漁船を使う沿岸漁業では、船長が小型船舶操縦士と海上特殊無線技士の資格が必要です。海技士と違って乗船履歴も不要ですし、数日の講習で取得できます。
このため、資格としてのハードルは低いです。
一方で、独り立ちの漁師になるには、何年も掛かって仲間から認められ、漁協の正組合員になる必要があります。
また漁業法では、年間90日以上の出漁実績が正組合員には必要です。
さらに、生活を支えられる水揚げが必須なので、各業法での熟練が必要になります。
園長のつぶやき
この土曜日、日曜日は大学入試のセンター試験でした。
受験した方、お疲れ様でした。
私、センター試験になる前の「共通一次試験」の初年度受験生でした。
5教科7科目1000点満点のときです。
それまでの個別入試より科目数が増えて、受験勉強が大変になりました。
しかし、私の場合は理系のくせに得点源が国語、社会だったので、むしろラッキー!
苦手な英語を国語、社会でカバーできたのですが、英語を克服できなかったのは、後々まで響きました...
世の中、何をしても良い面と悪い面があります。
さて、学園に進学を希望する方の多くが「勉強は苦手」と言います。
それは「勉強をしてこなかった」のか「勉強をしたけど成績が悪かった」のか。
どちらかと言うと、「勉強をしてこなかった」人の方が問題です。
勉強をしないのが当たり前になっているので、学園に入学後にしっかり勉強できるのか?
「勉強をしたけど成績が悪かった」なら、学園は少人数でていねいに指導するので大丈夫。
がんばっただけ、身につきます。
入学前の成績なんて、簡単に逆転します。
さらに言えば、努力できる人は漁師になった後も成長していきます。
今年、学園を受験する人で、合格できるか心配なひと!
今からでも勉強してください。まだ1ヶ月以上ありますよ。
しかも科目は国語、数学、作文だけ。
もし学園の入学がかなわなくても、必ず自分のためになります。