3学期は網の実習が始まります。
この実習は、外部の専門家を呼んで例年行っています。
まずは、専門家を呼ぶ前に生徒に事前説明を行いました。
例によって、ホワイトボードに実習する項目を書いておきます。
これに習得した日が書き込まれていきます。
47期生も半数が船引き網、サバ棒受け、定置網、まき網など、網を使う漁業への就職予定です。
【網を使う漁業】
漁船を使う漁業の場合、漁具はざっくり言って釣りか網になります。
さらに、ざっくり言って、釣りは一尾一尾が対象で、網は群れが対象です。
もちろん、刺し網のような例外はあります。
学園生の就職先でも網を使う漁業と言えば
まき網、船引き網(底引き、シラス)、定置網が主なところ。
網漁業は群れを狙うので、たくさん獲れる効率的な漁業と言えます。
デメリットは漁具の規模も、漁船も大きくなり、設備に掛かる資金や、メンテナンスの労力も大きくなります。
特に定置網では網の修繕の他、網についた生物(海藻やフジツボ、貝など)が目を詰まらせるので定期的な洗浄も必要で、大きな手間が必要になります。
園長のつぶやき
漁師志望の方が、学園にくるメリットは何でしょう?
今日は授業を受け持ったので、その時に生徒に聞いてみました。
多かった意見は
「いきなり漁師になる前に、ワンクッション置きたかった」
と言うものでした。
まったく、知らない世界に飛び込むのは大変ですからね。