後志管内倶知安町在住のベテラン画家(三軌会会員)酒井嘉也さん(82)が、戦中の「船見坂」からことしの新作「緑雨」まで大小の油彩約75点によるかなり大がかりな、見ごたえのある回顧展をひらいています。
酒井さんは、道内画壇の大御所だった故國松登さんに絵を習いました。第1回から14年ほどは全道展にも出品しています。
戦後すぐに、冬山を描いた「朔北早春」は、物資のない時代で、グライダー用の布をカンバ . . . 本文を読む
どうしても客足の鈍る北海道の冬は、美術館も、派手な企画展は行わず、所蔵品展を開くことが多いようです。
札幌芸術の森美術館(略してゲーモリ)のこの冬は、所蔵品のうち、アフリカの美術品に的をしぼった展覧会をひらいています。これはこれで、割り切っているというか、わかりやすい展覧会です。
タイトルは「アフリカン・マスク」となっていますが、仮面は半分くらいで、あとは人や鳥の彫像、布、錠前、水差しとい . . . 本文を読む
2003年に芸術の森美術館で開かれ、道内中堅の現代美術作家の水準の高さを見せた記念すべき展覧会となった「北の創造者たち 虚実皮膜」展。その出品者のうち、4人の「その後」を紹介する展覧会が、同館で開催中です。すでに、坂巻正美さんと上遠野(かとおの)敏さんの個展が終わり、現在は鈴木涼子さんの個展となっています。
東京都写真美術館でのグループ展や上海ビエンナーレへの出品などめざましい活躍を続けてい . . . 本文を読む