バルビゾン派を髣髴とさせる渋い風景画を描く札幌の名木野さんの個展。いかにも北海道らしいおだやかな風景がある一方で、自然のきびしさを描いた作品も目立ちました。
前者は、たとえば「羊ケ丘」。ポプラの見える草原に羊たちが点々と見える、いかにも牧歌的な風景です。
冒頭の画像の右側の絵は「七月の美瑛」と題されていますが、パリ郊外のセーヌ川だと言われればそうかなと思うほど、コローやドービニーといった画家 . . . 本文を読む
白日会は1924年(大正13年)発足という歴史の古い全国規模の公募展です。今回は記念展ということで、道内の会員・出品者のほかに、中山忠彦会長をはじめとする本部常任委員や、栃木支部のメンバーも出品しています。例年の札幌市民ギャラリーの展覧会にくらべ、はなやかな感じがしました。
全体的には、穏健なリアリズム系が主流です。月刊「美術の窓」を見ていると、本展ではスーパーリアリズムの作品が増えているよ . . . 本文を読む