(承前)
前回の更新から間があいて、肝心のハコトリは終わってしまったのだが、紹介のエントリはまだ続く。
函館の古いマチである「元町・西部地区」を、市街地の尖端から函館駅の方に向けてぶらぶらと歩いていく。
ショーウインドウでの展示が多かった、駅前・大門地区に対し、元町・西部地区では、古い建物を再利用している例が多かった。
もちろん、専用のギャラリーや、喫茶店を会場にしていることもあるが . . . 本文を読む
道展、全道展とならんで、道内の美術史の柱をかたちづくってきた団体公募展である「新道展」がひらかれている。
ことしの図録で、元「北海タイムス」の美術記者であった五十嵐恒さんが述べておられるように、新道展もすこしずつではあるが変わってきている。やんちゃさや迫力のかわりに、洗練された作品が会場を支配するようになったという印象がある。
これを、活気が失われたとみるか、落ち着きが出てきたとみるかは、お . . . 本文を読む
(承前)
会友から選ばれることの多い協会賞(最高賞)だが、ことしは初出品から3年という関口幸子「遙かな日」(函館)が選出された(同時に会友推挙)。
戸が開け放たれた室内にたたずむ3人の少女、画面を横断して飛ぶ5羽の透明な鳩、重厚な色彩の家具調度など、どちらかというと道展に多い、写実的な筆つかいで複数の要素を組み立てて画面を構成した作品と言える。
相当な筆力の持ち主であることはまちがいないが . . . 本文を読む
まず、アップが遅れたことをおわびします。
辻井京雲さんは、道内を代表する書家のひとり。
すくなくとも、個展の開催回数ではトップを争うであろう。
今回の書展は、毎日新聞の全国版「書の世界」に取り上げられた。(下にリンクあり)
1944年、雨竜町(空知管内)生まれ。
金子鴎亭に師事し、毎日展、創玄展に出品。ロンドンの大学で書を講じたこともある。
現在は、日展会友、毎日書道会評議員、 . . . 本文を読む