北海道美術ネット別館

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アートスペース201閉鎖のお知らせの続き。空前の反響(追記あり)

2021年02月18日 12時10分39秒 | つれづれ日録


 きのうもお伝えしましたが、札幌市中央区南2西1の山口中央ビル5、6階にあるギャラリー「アートスペース201」が来年3月末で閉鎖となります。
 上の、公式アカウントによるツイート(2月17日午後2時12分)は、18日午前の段階で、リツイート235件、引用リツイート48件、「いいね」310件と、かなりの数に達していて、その驚きが与えた範囲の広さがうかがえます。

 こんなこといままであったっけ? と振り返って考えてみたら、ツイッターの公式アカウントを持っているギャラリーが閉まった事例って、これまで札幌ではあまりなかったのではないかということに思い至りました。
 ざっと思いついた範囲で挙げていったツイートが、下記です(ギャラリー山の手、STV北2条ビル・エントランスアートなどが漏れていますが)。



 筆者が知る限りでは「ivory」の公式アカウントはありましたが、後半はほとんど機能していませんでした。
 ギャラリー粋ふようのアカウントはまだ稼働しています。
 また、茶廊法邑の法邑美智子さんや、新さっぽろギャラリーの花田裕子さんは、ツイッターではなく、Facebook がメインのようです。

 しかし、それだけではないでしょう。やはり、30年余という長い歳月にわたって運営が行われていたことから、ここで展覧会を開いた人や、見に訪れた人が、相当な数に上っているということなのだと思います。

 変なことを書くようですが、少なくとも札幌圏では、ギャラリーは新しい方から順番にクローズしていくといっても過言ではありません。
 オープンしたのはいいけれど、初めのうちは借り主はなかなか現れないものです。そこで営業努力を怠らず、利用してくれる人が続いて出てくれば、そのうち作家どうしの口コミで、ギャラリーの評判が伝わり、アートシーンに定着していきます。
 現実は、そこまで至ることなく、1度か2度の展覧会を開いてそれでいつの間にか消えていく―という会場が多いのです。


 もうひとつ。

 アートスペース201の担当者は、かなり早くからインターネットでの情報提供に力を入れていました。
 公式サイトの前身といっていいのかどうかわかりませんが、2006年に閉鎖した「ぞ」(という名前のサイト)は、北海道美術ネットよりも開設が古いのです。
 アートスペース201の公式サイトも、札幌の美術情報をカレンダー形式などで提供しており、たとえば「ART Alert Sapporo」や「さっぽろアートビーンズ」といったサイトの先輩にあたるといえそうです。


 老人の思い出話になりますが、かつてアートスペース201の周辺には

ギャラリーユリイカ (南3西1) 2008年閉鎖
・gallery strawberry's (南2西1) 2002~03年ごろ
・マクロギャラリー (南2西1) 2001~02年ごろ
・this is gallery (南2東1)  2000~02年ごろ
・ギャラリーヴィデロ(南3西1) 1996年ごろ閉鎖?

・INAXスペース(南2西2)
・サンエス二番街ギャラリー(南1西2)
※二つ追加しました

などがありました。
 いまも「KT3条ビル」には北海道画廊などがありますが、クラブカウンターアクションも移転するというし、かつて札幌のライブコンサートが多く行われた大谷会館もとうの昔になく、ヤング(死語)でにぎわった界隈はさびしくなりますね。


 さて。
 そもそもアートスペース201とはどんな空間だったのか。

 長くなったので、さらに別項で書きます


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SH)
2021-02-18 12:49:14
ヤナイさん、こんにちは。
ARTスペース201は、絵画のみならず幅広いジャンルの展覧会を開催していた印象があり、大変残念です。
この2月結構いろいろな展覧会を開催しているんですよね。
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2021-02-18 19:00:48
SHさんこんばんは。
そうなんです。次の記事で書こうと思ってましたけど、書道展も演劇公演も現代アートもなんでも来い、でした。
1、2月に丸島さんがグループ展を開くのは、この時季オフシーズンで安くかりられるためという理由もあると思います。
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