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河口を見た ―石狩・厚田アートの旅(8)

2018年09月03日 09時11分00秒 | つれづれ日録
(承前)

 ことし7月29日にドライブした石狩・厚田の記事がまだ1本残っていた。 

 「夕日の美術館」管理人の本田さんにお聞きしたら、ここから国道231号に戻らなくても、しばらくは南下して走っていけるというのだ。

 やった! と思って車を走らせた。
 狭い道が続くので、運転に自信のない人にはおすすめできない。わりと広くてまっすぐな道が続いていたのは、北石狩衛生センターの前あたりで、それまでは舗装されていないところもある。
 そして、海岸ではなく、やや距離のある林や原野の中を通るのだ。

 なので「無煙浜」という地名のイメージを味わうことはできなかった。



 旧知津狩シラ ツ カリ川を渡る。



 このあたりまで差し掛かったとき、助手席の家人が
「あれ、河口じゃない?」
と言った。



 たしかに、遠く灯台が見えて、その手前に大河が見える。
 大河の向こう側の陸地は途切れて、海に注いでいるのがわかる。

 石狩川の河口だ。

 ちょっと感動した。

 これまで石狩川は何度も渡っている。
 支流は豊平川など、数え切れないほどだし、本流も、道央道を走るときや旭川市内で渡ることが多い。

 しかし、河口を見たのは初めてだ。

 帯広コンテンポラリーアートがテーマに「河口」を選んだのもわかるような気がしてきた。

 見ると、河口というだけで感動するのだ。

 日々見てきた川の思い出や記憶が、ここに集約されるのか、と思う。



 車はこのあと、しばらく石狩川の右岸を走るが、八幡町の途中で結界があって行き止まりとなり、渡し舟廃止後さびれた八幡町の中を通って、国道231号に戻った。

 いま思い出したが、札幌大橋から伏古拓北通を経て、茶廊法邑でダム・ダン・ライ展を見たのだった。




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