![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/ec/72b7b185042391b13bce9650b29c85b1.jpg)
示現会は、日展系の公募展。戦後、太平洋画会とわかれた、古い歴史を持つ団体です。
この春、国立新美術館のこけら落としで、2階全室を用いて展示を行ったそうです。そこでも、2段がけの壁面がほとんどだったといいますから、規模の大きさがしのばれます。
いつもおなじ人をとりあげているようで恐縮ですが、冒頭の画像は草刈喜一郎さん。
筆者は、草刈さんの、微妙な光の強弱にたいする感受性にいつもほれぼれとします。
今回も大作が2枚あるうち、左の炭坑風景はいかにも冬の弱い光だし、右は、木の葉こそ落ちていますが、むしろ春先のような、あたたかさとやわらかさを感じさせます。
また、モルタルがはがれた壁や、うっすらとさびたトタン屋根の質感は、舌を巻くほど巧みに描かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/64/0299e01b5916b726ea4df0d3bba5fe87.jpg)
中央の絵は下田敏泰さん「早春の漁川」。
漁川(いざりがわ)は千歳市内を流れるうちでもっとも大きな川です。下田さんは以前はよくこの画題を取り上げていて、しばらく別のさまざまな画題に取り組んでいましたが、得意な世界に戻ってきたようです。
やはり手慣れていますね。色の乏しい雪解け時季の風景ですが、隠し味的に、紫などいろんな色をちりばめていて、画面に動きをあたえています。
ショーウインドーには、ことし88歳になる江別在住の大ベテラン米澤榮吉さんの風景画が2点飾られていました。
米澤さんはご高齢ということもあるのでしょう、示現会そのものは退会され、北海道支部の顧問というかたちで出品しているとのことです。
雪景色を得意とする米澤さんですが、今回は緑のみずみずしい風景です。今後もお元気で健筆をふるっていただきたいと思いました。
出品作はつぎのとおり。
稲船正男 「白い海」(F80)
岩佐邦夫 「石狩河口の流木」(P80)「大雪湖」(F8)
河越幸子 「庄周の石橋」(F30)「亀岩」(F15)「嵐が来る」(F10)
菊地孝子 「休息」(F80)
草刈喜一郎「鉄板小屋のある風景」(F100)「閉山」(同)「畑路」(F3)
下田敏泰 「早春の漁川」(F100)「鹿の湯」(P8)「オコタンペ湖」(F6)「朝の雷電岬」(F8)
末永時雄 「石仏三尊」(F60)
多田美智子「浜小屋」(F80)
中村昭夫 「晩秋の恵庭岳」(F80)「聖家族教会」(F30)「豊平公園」(F15)「道庁の前で」(F8)
深田博司 「ロッキー遠望」(F100)「ロッキーC」(F8)
藤田敏次 「神威岬」(F80)
米澤榮吉 「池畔」(F6)「樹間の道」(F8)
※草刈さんの「閉山」は、絵の横の紙では「閉山(冬迫る)」。
07年9月27日(木)-10月2日(火)10:00-18:00(最終日-17:00)
道新ぎゃらりー(中央区北1西2、時計台ビル地下)
この春、国立新美術館のこけら落としで、2階全室を用いて展示を行ったそうです。そこでも、2段がけの壁面がほとんどだったといいますから、規模の大きさがしのばれます。
いつもおなじ人をとりあげているようで恐縮ですが、冒頭の画像は草刈喜一郎さん。
筆者は、草刈さんの、微妙な光の強弱にたいする感受性にいつもほれぼれとします。
今回も大作が2枚あるうち、左の炭坑風景はいかにも冬の弱い光だし、右は、木の葉こそ落ちていますが、むしろ春先のような、あたたかさとやわらかさを感じさせます。
また、モルタルがはがれた壁や、うっすらとさびたトタン屋根の質感は、舌を巻くほど巧みに描かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/64/0299e01b5916b726ea4df0d3bba5fe87.jpg)
中央の絵は下田敏泰さん「早春の漁川」。
漁川(いざりがわ)は千歳市内を流れるうちでもっとも大きな川です。下田さんは以前はよくこの画題を取り上げていて、しばらく別のさまざまな画題に取り組んでいましたが、得意な世界に戻ってきたようです。
やはり手慣れていますね。色の乏しい雪解け時季の風景ですが、隠し味的に、紫などいろんな色をちりばめていて、画面に動きをあたえています。
ショーウインドーには、ことし88歳になる江別在住の大ベテラン米澤榮吉さんの風景画が2点飾られていました。
米澤さんはご高齢ということもあるのでしょう、示現会そのものは退会され、北海道支部の顧問というかたちで出品しているとのことです。
雪景色を得意とする米澤さんですが、今回は緑のみずみずしい風景です。今後もお元気で健筆をふるっていただきたいと思いました。
出品作はつぎのとおり。
稲船正男 「白い海」(F80)
岩佐邦夫 「石狩河口の流木」(P80)「大雪湖」(F8)
河越幸子 「庄周の石橋」(F30)「亀岩」(F15)「嵐が来る」(F10)
菊地孝子 「休息」(F80)
草刈喜一郎「鉄板小屋のある風景」(F100)「閉山」(同)「畑路」(F3)
下田敏泰 「早春の漁川」(F100)「鹿の湯」(P8)「オコタンペ湖」(F6)「朝の雷電岬」(F8)
末永時雄 「石仏三尊」(F60)
多田美智子「浜小屋」(F80)
中村昭夫 「晩秋の恵庭岳」(F80)「聖家族教会」(F30)「豊平公園」(F15)「道庁の前で」(F8)
深田博司 「ロッキー遠望」(F100)「ロッキーC」(F8)
藤田敏次 「神威岬」(F80)
米澤榮吉 「池畔」(F6)「樹間の道」(F8)
※草刈さんの「閉山」は、絵の横の紙では「閉山(冬迫る)」。
07年9月27日(木)-10月2日(火)10:00-18:00(最終日-17:00)
道新ぎゃらりー(中央区北1西2、時計台ビル地下)
炭鉱の絵の展覧会で草刈さんが
入っていないのは、ちょっと残念です。
みなさん知らないのかなあ。
もっと注目してもいいと思うんだけど。
賛同者がいると心強いです。
昨年、夕張市美術館の方から、良い炭鉱の絵を描く人はいないかと尋ねられ、草刈さんの名をこたえておきました。
まさか、その後、あんなことになるとは…。
それはそうと、おめでとうございます。
もちろん、ゴールじゃなくて入賞のほうです。
その旨、toledoさんのところにカキコしたはずなんですけど、反映されてないですねえ。
楽天のブログのほうですか。
最近、成人向けの書き込みが多く、
間違って消しちゃったのかなあ・・汗
サッカーのゴールと同じくうれしかったです。
ありがとうございました。
toledoさん、ゴールのほうも相当うれしかったんですね(笑)
わたしは、スポーツはからきしだし、機械いじりもできないし、もちろん絵も描けないので、toledoさんがスーパーマンに見えてきます。