「chibi.」
ことコバヤシ・ユキナさん、
「cana.」
ことナカムラ・カナエさん、
「fuku.」
ことフクハラ・リョウコさんの3人展。
写真展が多いmicro.としてはめずらしいイラスト展です。「361番」というのは、単に、3人がすきな数字をひとつずつつなげただけです。
女性3人なので、扱いには差をつけないほうがいいと思うのですが、写真に失敗しまして(夜のmicro.は暗いんです、と言いわけ)、2人の画像が小さくなっています。ごめんなさい。
冒頭の画像はchibi.さんです。
左から「ちょっと休憩」「振り向けば」「祈り」です。
考えてみれば、全体ではいっぱい作品があったけど、題がついてたのはこの3点だけだったような気がするな。
chibi.さんは札幌大谷短大で絵を学んでおり、この春からは専攻科に進むそうです。
卒業制作展には油彩を出しましたが、いまの制作の中心は版画で、今回もリトグラフばかりならべていました。
中央の「振り向けば」は、全国規模の公募展「現代童画展」で昨年、最高賞に次ぐ賞(JAL賞)に輝いたそうです。
やっぱり、構図がいいんだと思いました。
ただ単に、象やキリンなどの動物をちりばめただけでは、よくありがちな幻想的な作品、っていうことで終わってしまったでしょう。画面中央を横に泳ぐ線が、心地よいリズムを生み出しつつ、構図を引き締めています。
そして、なんといっても目を引くのが右側の女の子。ちょっと心配そうに後ろを振り返っているようにも見えますが、そのへんは見る人の解釈にゆだねられているのでしょう。
chibi.さんは全道展にも出品しています。「(全道展は)ご年配の木版が多い。若手のリトグラフということでがんばりたい」と意欲を燃やしています。
奥の壁にならんでいるイラストはcana.さんのです。
目の小さな人物が登場するところが、どれも共通しており、cana.さんのイラストの最大の特徴です。
いかにもホラー、という感じではないのですが、たとえば、画像の左上の、寝ている人物に手が空中から差し伸べられている作品など、どこか怖いような感覚があります。
階段のところには、3本足のいすと人物が描かれている絵もありました。
「日常の中でちょっと奇妙に感じるときの思いをたいせつにしています」
とcana.さんは話していました。
fuku.さんは、micro.復活祭のときにも出品していましたが、今回のほうがいいと思います。
小さい紙片が、壁を埋め尽くしています。
かわいくてポップな画風のものもあり、この人の多様さを示していますが、筆者がいちばん気に入ったのは、単色のペンで線をびっしりとかきこんだ作品。あちこちに貼ってあります。まさに
「増殖」
ということばがふさわしい作風(といっていいのか)です。
どんどん周囲の空間を侵犯していくような不気味さを感じさせます。あまり商売にはならないタイプの絵ですが、すごいなあと思います。
2階には、参加者にも絵の制作をお願いするコーナーもありました。
19日(月)-25日(日) 15:00-22:00
micro. (中央区南5東3)
□fukuさんのサイト http://j-bbb.com/
ことコバヤシ・ユキナさん、
「cana.」
ことナカムラ・カナエさん、
「fuku.」
ことフクハラ・リョウコさんの3人展。
写真展が多いmicro.としてはめずらしいイラスト展です。「361番」というのは、単に、3人がすきな数字をひとつずつつなげただけです。
女性3人なので、扱いには差をつけないほうがいいと思うのですが、写真に失敗しまして(夜のmicro.は暗いんです、と言いわけ)、2人の画像が小さくなっています。ごめんなさい。
冒頭の画像はchibi.さんです。
左から「ちょっと休憩」「振り向けば」「祈り」です。
考えてみれば、全体ではいっぱい作品があったけど、題がついてたのはこの3点だけだったような気がするな。
chibi.さんは札幌大谷短大で絵を学んでおり、この春からは専攻科に進むそうです。
卒業制作展には油彩を出しましたが、いまの制作の中心は版画で、今回もリトグラフばかりならべていました。
中央の「振り向けば」は、全国規模の公募展「現代童画展」で昨年、最高賞に次ぐ賞(JAL賞)に輝いたそうです。
やっぱり、構図がいいんだと思いました。
ただ単に、象やキリンなどの動物をちりばめただけでは、よくありがちな幻想的な作品、っていうことで終わってしまったでしょう。画面中央を横に泳ぐ線が、心地よいリズムを生み出しつつ、構図を引き締めています。
そして、なんといっても目を引くのが右側の女の子。ちょっと心配そうに後ろを振り返っているようにも見えますが、そのへんは見る人の解釈にゆだねられているのでしょう。
chibi.さんは全道展にも出品しています。「(全道展は)ご年配の木版が多い。若手のリトグラフということでがんばりたい」と意欲を燃やしています。
奥の壁にならんでいるイラストはcana.さんのです。
目の小さな人物が登場するところが、どれも共通しており、cana.さんのイラストの最大の特徴です。
いかにもホラー、という感じではないのですが、たとえば、画像の左上の、寝ている人物に手が空中から差し伸べられている作品など、どこか怖いような感覚があります。
階段のところには、3本足のいすと人物が描かれている絵もありました。
「日常の中でちょっと奇妙に感じるときの思いをたいせつにしています」
とcana.さんは話していました。
fuku.さんは、micro.復活祭のときにも出品していましたが、今回のほうがいいと思います。
小さい紙片が、壁を埋め尽くしています。
かわいくてポップな画風のものもあり、この人の多様さを示していますが、筆者がいちばん気に入ったのは、単色のペンで線をびっしりとかきこんだ作品。あちこちに貼ってあります。まさに
「増殖」
ということばがふさわしい作風(といっていいのか)です。
どんどん周囲の空間を侵犯していくような不気味さを感じさせます。あまり商売にはならないタイプの絵ですが、すごいなあと思います。
2階には、参加者にも絵の制作をお願いするコーナーもありました。
19日(月)-25日(日) 15:00-22:00
micro. (中央区南5東3)
□fukuさんのサイト http://j-bbb.com/