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野口裕司展と、最後の「にかわ絵展」

2006年01月13日 05時06分46秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 北海道教育大学札幌校の日本画研究室生・卒業生による新春恒例の「にかわ絵展」は、教育大再編で芸術コースが統合されるため、今回で最後の開催となります。
 今回は、4年生が1人、院生が2人。
 2002年以降卒業のOBが13人という顔ぶれ。
 全員が女性です。

 なお、これは未確認情報ですが、統合後に芸術コースのできる岩見沢校に、日本画の先生が赴任するとの話があります。

 今回の作品は、みなさんよくまとまった大人なしめの絵が多いです。
 ただ、百野道子さんや中島涼沙さんの絵に、秘められたパッションみたいなものを感じたのですが、どうでしょう。
 冨樫はるかさんは、技法的には花鳥画なんでしょうか。斜めの電線にからみつくツタらしき植物をモノトーンに近い描法で描いています。
 おもしろい題材といえば、壽崎優子さんは、指圧や鍼灸でつかうんでしょうか、人体模型と女性がモチーフです。

 野口裕司さん(1968年札幌生まれ。05年から恵庭在住)は、同大日本画研究室の卒業です。
 1994年から毎年、新春の時計台ギャラリーで個展をひらいています。
 ことしの出品作のメーンは、「膜」「液」などと題されたもので、金網のような支持体に、樹脂で固めた和紙などを貼り付けたユニークな作品です。
 いま、金網のような、と書きましたが、木枠に1本1本針金を渡してあり、間隔が場所によってことなっていることから、テニスコートのネットのような感じはありません。
 裏側からも見ることができそうで、絵画といえばいえますが、立体ともいえそうです。
 また、会場奥の天井には、類似の作品が天井からつるされ、雲のような影を壁にうつしだしています。

 会場でくばられているプリントには

 自分の制作のキーは薄い一枚の境界の表と裏であり、銀箔なり、紙なり、そういった薄いが強くかつ下にあるものを表出させる素材からのインスピレーションと、自分の周りを取り囲む生活や大気や人などからかたちとなるのですが、今のそれは、花や雪や光や空や土といったより濃く、かつ人とのかかわりのある自然が今の自分には大きく関わっています。
 今年の作品は、空間をうごめきながら切り裂き、かつ、包み込み、きらめきながらある事が表現できたらと思って産み出しました。(以上引用)

とあります。

 出品作は
「くびれ」(同題2点)
「ふろう」
「skin」(#1から#6まで6点)
「液」
「膜」
「ながれ」
「輪廻する想い」


 にかわ絵展の出品作は
宮町舞子(4年)「ひとつ えらぶ」綿布彩色
駒澤千波(大学院)「微睡」同
百野道子(大学院)「花ひらくとき」同
池田さやか(05年卒)「新」紙本彩色
為口紗衣(05年卒)「芋たち」綿布彩色
桝本士乃(05年卒)「ソーキそばの行方」紙本彩色
村木愛(05年卒)「ねこ」綿布彩色
内藤まゆ(05年卒)「咲」同
熊崎みどり(04年卒)「街角」麻布彩色
冨樫はるか(04年卒)「行き着く先」布本彩色
中島涼沙(04年卒)「懸想」綿布彩色
野口絹代(04年卒)「行方」同
三浦仁美(04年卒)「マフラー」紙本彩色
壽崎優子(03年卒)「職業病」同
佐藤由枝(03年卒)「冬樹」ベニヤ彩色
今橋香奈子(02年卒)「深想」紙本彩色

1月9日-14日
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)
 


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1 コメント

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の、、野口? (直樹)
2011-07-08 19:41:05
野口裕司って、担任?
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