絵画、彫刻、工芸、書道、写真の5部門を擁する大規模な美術展。ただし、とうぜん絵画や彫刻、書道などはそれを専門にする先生が大勢いて道展や全道展に出品している人もいるわけで、この展覧会の存在自体が、どうも道展とかとカブって見えるのは、外部の無責任な意見でしょうか。
特選は、次のとおりです。
▽絵画の部
佐藤弘法(稚内高)「雌雄同体」
松信元一(札幌手稲高)「対話」
山形弘枝(函館・金堀小)「上弦の月」
▽彫刻の部
千葉光弘(登別・鷲別中)「カマキリ」
▽工芸の部
魚住慈子(札幌・平岸高台小)「金風」(陶芸)
▽書道の部
岩村りつ子(旭川・東明中)「雪」
出村陽子(札幌平岸高)「金の龍」
鈴木隆(苫小牧西高)臨「開通褒斜道刻石」
長澤正美(札幌平岡高)「流水の花」
土井一剛(札幌・日新小)「熊野の歌」
▽写真の部
益澤等之「青空へようこそ」(余市養護)
佐々木直幾「帰り道」(釧路町・別保中)
北山恒一郎「かいじゅう、しゅつげん」(滝川工業高)
というわけで、賞にえらばれる人も、公募展と一部だぶっているようです。
筆者が個人的に気に入ったのは松信さん「対話」。フォルムがほとんどなく紫や青の色の濃淡のみからなる抽象画ですが、深みを感じました。
また、工芸の部の陶芸は、他の公募展などとくらべても遜色ない壺がならんでいると思います。広瀬恵子(札幌・本郷小)「静寂」、山脇恵子(同・明園小)「緑海」、桜井和代(同・栄北小)「初冬」などが、落ち着きの感じられる作品でした。また、山末隆(札幌高等養護)「紐作り」は、壺の上部に手の形が附着しているユニークな作品です。
絵画、彫刻については、「招待作家」の作品がたくさん出ていて、楽しめました。こちらはさらに、道展や全道展の会員会友と大幅にだぶっています。どうやら、この「招待作家」の中から「審査委員」が出るようです。
高橋潤(釧路北陽高)「在処」は日本画。ソファにすわっているエプロン姿の女性は奥様でしょうか。ティッシュボックスとか、端っこに見える掃除機などが、この作者が徹底的に日常に寄り添おうとしている意思表示に見えてきます。右斜めから入り込む光線のぐあいも良いです。
前田健治(おといねっぷ美術工芸高)「干したこ」。真っ黒い画面に黒いタコが描かれています。
木滑邦夫(札幌真栄高)「日が暮れかかる」。暖色が支配的な、アンティームな風景画です。
竹津昇(石狩・聚富中)「倉庫」。水彩ですが、なんと、屋根や柱、自転車などの部分は、ボール紙を貼って、物理的に厚みを出しています。一見して、違和感はほとんどありません。
一方、写真の部の「招待作家」は、写真雑誌の投稿コーナーのような作品ばかりがそろいすぎているのがどうもひっかかります。水準は高いのですが、半面、どこかで見たようなのが多いのです。
このなかでは、田中和幸(富良野・扇山小)「夕暮れ」が目を引きました。外国の? 高層住宅が、海に反射した夕映えを、さらに反射しているのです。規則的にならんだバルコニーと白い椅子。ひとつだけ、男性が出ているバルコニーがあります。よくぞこんな風景を見つけたと思います。
一般出品者はデジタルとおぼしき作品が目立ちました。
書道の部が最もたくさん出品されていましたが、あまりちゃんと見ませんでした。すいません。
というのは、招待作家も一般出品者もみなさん本名なんです。北海道書道展などではもちろん多くの人が号で出品しているわけで、これではだれがだれだかわからない。
号を併記してくれるとたすかります。
あまり一般の人が見にくることを想定していないのかな。
1月6日(金)-10日(火)9:00-17:00(最終日-15:00)、札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
2月1日(水)-5日(日)9:00-21:30(入場は-21:00)、中標津町総合文化会館(根室管内中標津町東2南3)
3月11日(土)-26日(日)9:30-17:00(入場は-16:30)、月曜休み、道立旭川美術館(旭川市常磐公園)
いずれも入場無料
主催は公立学校共済組合北海道支部、財団法人北海道公立学校教職員互助会、財団法人北海道教職員厚生会、北海道教育公務員弘済会
特選は、次のとおりです。
▽絵画の部
佐藤弘法(稚内高)「雌雄同体」
松信元一(札幌手稲高)「対話」
山形弘枝(函館・金堀小)「上弦の月」
▽彫刻の部
千葉光弘(登別・鷲別中)「カマキリ」
▽工芸の部
魚住慈子(札幌・平岸高台小)「金風」(陶芸)
▽書道の部
岩村りつ子(旭川・東明中)「雪」
出村陽子(札幌平岸高)「金の龍」
鈴木隆(苫小牧西高)臨「開通褒斜道刻石」
長澤正美(札幌平岡高)「流水の花」
土井一剛(札幌・日新小)「熊野の歌」
▽写真の部
益澤等之「青空へようこそ」(余市養護)
佐々木直幾「帰り道」(釧路町・別保中)
北山恒一郎「かいじゅう、しゅつげん」(滝川工業高)
というわけで、賞にえらばれる人も、公募展と一部だぶっているようです。
筆者が個人的に気に入ったのは松信さん「対話」。フォルムがほとんどなく紫や青の色の濃淡のみからなる抽象画ですが、深みを感じました。
また、工芸の部の陶芸は、他の公募展などとくらべても遜色ない壺がならんでいると思います。広瀬恵子(札幌・本郷小)「静寂」、山脇恵子(同・明園小)「緑海」、桜井和代(同・栄北小)「初冬」などが、落ち着きの感じられる作品でした。また、山末隆(札幌高等養護)「紐作り」は、壺の上部に手の形が附着しているユニークな作品です。
絵画、彫刻については、「招待作家」の作品がたくさん出ていて、楽しめました。こちらはさらに、道展や全道展の会員会友と大幅にだぶっています。どうやら、この「招待作家」の中から「審査委員」が出るようです。
高橋潤(釧路北陽高)「在処」は日本画。ソファにすわっているエプロン姿の女性は奥様でしょうか。ティッシュボックスとか、端っこに見える掃除機などが、この作者が徹底的に日常に寄り添おうとしている意思表示に見えてきます。右斜めから入り込む光線のぐあいも良いです。
前田健治(おといねっぷ美術工芸高)「干したこ」。真っ黒い画面に黒いタコが描かれています。
木滑邦夫(札幌真栄高)「日が暮れかかる」。暖色が支配的な、アンティームな風景画です。
竹津昇(石狩・聚富中)「倉庫」。水彩ですが、なんと、屋根や柱、自転車などの部分は、ボール紙を貼って、物理的に厚みを出しています。一見して、違和感はほとんどありません。
一方、写真の部の「招待作家」は、写真雑誌の投稿コーナーのような作品ばかりがそろいすぎているのがどうもひっかかります。水準は高いのですが、半面、どこかで見たようなのが多いのです。
このなかでは、田中和幸(富良野・扇山小)「夕暮れ」が目を引きました。外国の? 高層住宅が、海に反射した夕映えを、さらに反射しているのです。規則的にならんだバルコニーと白い椅子。ひとつだけ、男性が出ているバルコニーがあります。よくぞこんな風景を見つけたと思います。
一般出品者はデジタルとおぼしき作品が目立ちました。
書道の部が最もたくさん出品されていましたが、あまりちゃんと見ませんでした。すいません。
というのは、招待作家も一般出品者もみなさん本名なんです。北海道書道展などではもちろん多くの人が号で出品しているわけで、これではだれがだれだかわからない。
号を併記してくれるとたすかります。
あまり一般の人が見にくることを想定していないのかな。
1月6日(金)-10日(火)9:00-17:00(最終日-15:00)、札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
2月1日(水)-5日(日)9:00-21:30(入場は-21:00)、中標津町総合文化会館(根室管内中標津町東2南3)
3月11日(土)-26日(日)9:30-17:00(入場は-16:30)、月曜休み、道立旭川美術館(旭川市常磐公園)
いずれも入場無料
主催は公立学校共済組合北海道支部、財団法人北海道公立学校教職員互助会、財団法人北海道教職員厚生会、北海道教育公務員弘済会
また、道展ともかぶっている先生方が多いなあとも思いました。私自身わからなくなることがたくさんありました。同じ苗字だとさらにわからなくなりますものね。
移転先がわからなくて…。そのうち、リンクを張りなおしておきますね。
一般の書展はたいてい号で出品していますよね。
教職員美術展も本名の横に号をかっこ書きか何かで付け加えていただければ、と思いますが、まあ、あまりわたしのような外部の人間は見にこないからいいってことでしょうか。
落款は雅号なので、1点1点注意すれば、誰の作品か分かるのでしょうが、そこまでする元気もなくて。
○○学校 雅号にすると
そういう人がいると思われちゃうから併記ですかね。
そこまでしなくてもいいだろというくらいで本名なんですかね。
メールをお知らせしたいなあと思うことがありますが、アドレスってどこかのページに載っていますか?
あと、「北海道美術ブログ」のスキンにも書いてあります。
ただし、回線工事などなどで、メールを読めない状態が2月7日まで続きますので、ご了承ください。