芸術の森美術館の前庭にインスタレーションが設置されるのは、筆者の記憶では、1996年にもおこなわれていました(誰の作品かは失念)。
中庭には1998年、イサム・ノグチの「サンダーロック」が据え付けられたましたが、2006年8月に米国へ返却され、その後は空きスペースになっていたと記憶しています。
藤沢さんの作品は、手前の庭から、館ロビーと展示室を結ぶガラスばりの通路を貫通して、中庭へと至っているように見えます。この「貫通」が、作品をとてもダイナミックに見せていると思います。
正面からだと、コの字を90°傾けた鉄の骨組みがおなじ高さでならんでいるように見えます。近づいて、やや俯瞰(ふかん)気味にながめると、上部がちょうど、長い舟のようにへこんでいるのがわかります。
また、館内のミュージアムショップから窓越しに見るのも、おもしろいです。
「パサージュ」はフランス語で通路の意味。
あるいは、19世紀前半にパリでつくられた商業アーケード街のことで、20世紀前半にドイツなどで活動したユダヤ系思想家ワルター・ベンヤミンはこれについて、膨大な草稿を書き残しました(邦訳「パサージュ論」)。
筆者は無学ゆえこれについてなにかを述べる用意はないのですが、どこか閉塞(へいそく)した現代に通路をあけようという藤沢さんの意気込みがあるのかもしれません。
ところで、先日筆者にお会いしたとき、9月まで展示が延びるようなことを言ってましたけど、どうなったんでしょう?
08年4月26日(土)-7月2日(水)
札幌芸術の森美術館中庭~前池
□金属造形家 藤沢レオofficial site http://homepage.mac.com/reof/
■藤沢レオ彫刻展(07年6、7月)
中庭には1998年、イサム・ノグチの「サンダーロック」が据え付けられたましたが、2006年8月に米国へ返却され、その後は空きスペースになっていたと記憶しています。
藤沢さんの作品は、手前の庭から、館ロビーと展示室を結ぶガラスばりの通路を貫通して、中庭へと至っているように見えます。この「貫通」が、作品をとてもダイナミックに見せていると思います。
正面からだと、コの字を90°傾けた鉄の骨組みがおなじ高さでならんでいるように見えます。近づいて、やや俯瞰(ふかん)気味にながめると、上部がちょうど、長い舟のようにへこんでいるのがわかります。
また、館内のミュージアムショップから窓越しに見るのも、おもしろいです。
「パサージュ」はフランス語で通路の意味。
あるいは、19世紀前半にパリでつくられた商業アーケード街のことで、20世紀前半にドイツなどで活動したユダヤ系思想家ワルター・ベンヤミンはこれについて、膨大な草稿を書き残しました(邦訳「パサージュ論」)。
筆者は無学ゆえこれについてなにかを述べる用意はないのですが、どこか閉塞(へいそく)した現代に通路をあけようという藤沢さんの意気込みがあるのかもしれません。
ところで、先日筆者にお会いしたとき、9月まで展示が延びるようなことを言ってましたけど、どうなったんでしょう?
08年4月26日(土)-7月2日(水)
札幌芸術の森美術館中庭~前池
□金属造形家 藤沢レオofficial site http://homepage.mac.com/reof/
■藤沢レオ彫刻展(07年6、7月)