(承前)
Koji Sasaki "Non-specific line"
佐々木甲二さんは1970年生まれ、札幌在住。
赤や黒の色を塗った角材のような長い物体を斜めに何本も組み合わせ、地面にガラス板を敷き詰めて、空間を構成している。
空間に線をひいた作品といえば、谷口明志さんが近年取り組んでいる作品を思い出す。
あちらはフリーハンドの曲線、佐々木さんは直線、という違いのほか、谷口さんの作品には、正面性とか、見る方向といった要素があまり考慮されていないように思う。支持体が平たいし、やはり根っこは絵画なんだと思う。
一方、佐々木さんの作品はあくまで彫刻であり、見る角度、方向によって、印象が異なるのが面白い。
佐々木さんは全道展会友だが、全道展以外の場で作品を見たのは、これがはじめて。
全道展では、もっとボリューム感豊かな抽象彫刻を出品していたという記憶があったので、今回の空間構成は意外であった。
Koji Sasaki "Non-specific line"
佐々木甲二さんは1970年生まれ、札幌在住。
赤や黒の色を塗った角材のような長い物体を斜めに何本も組み合わせ、地面にガラス板を敷き詰めて、空間を構成している。
空間に線をひいた作品といえば、谷口明志さんが近年取り組んでいる作品を思い出す。
あちらはフリーハンドの曲線、佐々木さんは直線、という違いのほか、谷口さんの作品には、正面性とか、見る方向といった要素があまり考慮されていないように思う。支持体が平たいし、やはり根っこは絵画なんだと思う。
一方、佐々木さんの作品はあくまで彫刻であり、見る角度、方向によって、印象が異なるのが面白い。
佐々木さんは全道展会友だが、全道展以外の場で作品を見たのは、これがはじめて。
全道展では、もっとボリューム感豊かな抽象彫刻を出品していたという記憶があったので、今回の空間構成は意外であった。
(この項続く)