(28日、一部の時間表記を訂正しました)
仕事でくたびれきっていたけど、micro.最後の写真展に立ち寄った。
1階は、micro.オーナーの足立くんの写真展。
2階は、これまでmicro.で作品を発表したりしてきた大勢の人の写真、イラストの展覧会になっていて、筆者がおとずれたときもまだ搬入に来ていた人がいた。
もうこれ以上展示できないのでは、というぐらい、壁はびっしりと埋まっていた。
大川聡史さんも、廣島経明さんも、山岸せいじさんも、置田貴代美さんも、じぶんの愛着ある作品を出しているのが、わかる。
一方で、ウリュウユウキさんは、ばしっと新作のモノクロを2枚出品。
伊藤也寸志さんは、わざわざ「Reprint」と表示していた。
近作とはちょっとちがう、とても硬調の焼き。
階段の近くに展示してあったcoronaさんの写真が、micro.の日々を凝縮したみたいなかたちになっていて、なんだか心が和んだ。
階下の足立君は、micro.の近所の木造の飲食店「末広」の取り壊し作業に材を得たモノクロの「事の終わり」と、ストックしてあったカラーのプリント約170枚を1列にならべた「迷走」の2部構成。
ほかに、「micro.の窓から」撮ったというモノクロが1点。
筆者はとくに「迷走」に感銘を受けた。
雪の公園。消火栓。夜の住宅街。ギターの尖端。倉庫。森。
窓ガラスの雨粒。枯葉。北広島駅の丸い天井。白樺の林。
ライジングサンロックフェスティバルで見上げた空。太鼓をたたく祭太郎。
とくに、後ろ側の壁で、19歳のときの作者自身、未舗装路、ブレボケの空の写真…などとつづくあたりは、言葉もない。圧倒的だ。
最後は、ろうそくの6つの灯で幕を閉じる。
筆者は、なんだかものすごく感傷的な気分になった。
足立君の写真はすばらしいが、どこがどうすごいのか、筋道を立てて語ることはものすごくむつかしい。
カラーはほとんどはじめて発表すると思うけど、テイストはモノクロとあまり変わらないような気がする。
デジタルは1枚もないそうだ。
「高校時代からの写真が箱に入っていて、その中から選んだ。他人の写真も何枚か入ってるけど、まあいいかなと思って」と足立君。
ただ、いえることは、足立君の魂は漂泊しているのだな、ということ。
そして、まもなくこの古い家屋が解体されるという感懐。
じぶんは、このmicro.というスペースとおなじ時代を生き、じかにその空間にふれ、空気を吸ったということについての、一種の満たされた思い。
とてもささやかで、しかもけっして有名ではないかもしれないけれど、ひとつの伝説に立ち会ったのだなあという気持ち。
そして、感謝。
うまく書けないけれど、いろんな感情が渦を巻いた。
人はいろんなことを忘れていく。でも、この場所で見たことの記憶や出会いは、できるかぎりたいせつにしていこう、と思う。
そうしたら、micro.は、壊されても、永遠にあるようなものだから。
07年4月23日(火)-29日(日) 13:00-22:00
micro.(中央区南5東3)
http://mic-ro.seesaa.net/
同サイトから、最後の3日間のタイムスケジュールをコピペ。
それでは、南16西8で再会できる日をたのしみに。
仕事でくたびれきっていたけど、micro.最後の写真展に立ち寄った。
1階は、micro.オーナーの足立くんの写真展。
2階は、これまでmicro.で作品を発表したりしてきた大勢の人の写真、イラストの展覧会になっていて、筆者がおとずれたときもまだ搬入に来ていた人がいた。
もうこれ以上展示できないのでは、というぐらい、壁はびっしりと埋まっていた。
大川聡史さんも、廣島経明さんも、山岸せいじさんも、置田貴代美さんも、じぶんの愛着ある作品を出しているのが、わかる。
一方で、ウリュウユウキさんは、ばしっと新作のモノクロを2枚出品。
伊藤也寸志さんは、わざわざ「Reprint」と表示していた。
近作とはちょっとちがう、とても硬調の焼き。
階段の近くに展示してあったcoronaさんの写真が、micro.の日々を凝縮したみたいなかたちになっていて、なんだか心が和んだ。
階下の足立君は、micro.の近所の木造の飲食店「末広」の取り壊し作業に材を得たモノクロの「事の終わり」と、ストックしてあったカラーのプリント約170枚を1列にならべた「迷走」の2部構成。
ほかに、「micro.の窓から」撮ったというモノクロが1点。
筆者はとくに「迷走」に感銘を受けた。
雪の公園。消火栓。夜の住宅街。ギターの尖端。倉庫。森。
窓ガラスの雨粒。枯葉。北広島駅の丸い天井。白樺の林。
ライジングサンロックフェスティバルで見上げた空。太鼓をたたく祭太郎。
とくに、後ろ側の壁で、19歳のときの作者自身、未舗装路、ブレボケの空の写真…などとつづくあたりは、言葉もない。圧倒的だ。
最後は、ろうそくの6つの灯で幕を閉じる。
筆者は、なんだかものすごく感傷的な気分になった。
足立君の写真はすばらしいが、どこがどうすごいのか、筋道を立てて語ることはものすごくむつかしい。
カラーはほとんどはじめて発表すると思うけど、テイストはモノクロとあまり変わらないような気がする。
デジタルは1枚もないそうだ。
「高校時代からの写真が箱に入っていて、その中から選んだ。他人の写真も何枚か入ってるけど、まあいいかなと思って」と足立君。
ただ、いえることは、足立君の魂は漂泊しているのだな、ということ。
そして、まもなくこの古い家屋が解体されるという感懐。
じぶんは、このmicro.というスペースとおなじ時代を生き、じかにその空間にふれ、空気を吸ったということについての、一種の満たされた思い。
とてもささやかで、しかもけっして有名ではないかもしれないけれど、ひとつの伝説に立ち会ったのだなあという気持ち。
そして、感謝。
うまく書けないけれど、いろんな感情が渦を巻いた。
人はいろんなことを忘れていく。でも、この場所で見たことの記憶や出会いは、できるかぎりたいせつにしていこう、と思う。
そうしたら、micro.は、壊されても、永遠にあるようなものだから。
07年4月23日(火)-29日(日) 13:00-22:00
micro.(中央区南5東3)
http://mic-ro.seesaa.net/
同サイトから、最後の3日間のタイムスケジュールをコピペ。
4月27日(金)
18:00 OPEN!!
19:00 イントロ
20:00 フードパフォーマー・ファイヤーマン
21:00 谷本 光 LIVE
22:00 eye LIVE
23:00 DJ MIA
以降フリータイム
(オーナー足立によるスライドショーがあるかもしれません!!)
※フリーマーケット開催!!
4月28日(土)
10:00 OPEN!!
13:00 micro. 裏ガーデンにてバーベキュー
16:00 ミクロノキロク
19:00 イントロ2
19:30 フードパフォーマー・ファイヤーマン
20:30 酒井博史 LIVE
21:30 shippo & sahko LIVE
22:00 ピアニスト hajime LIVE ※開始が遅くなる恐れあり
23:00 佐藤よしあき LIVE & Shigeaki Adachi 写真展
以降フリータイム
※最後の夜を楽しみましょう!
※フリーマーケットは28日も開催
4月29日(日)
10:0013:00 足立 成亮 写真展「事の終わり」OPEN
22:00 gallery micro. 終了
それでは、南16西8で再会できる日をたのしみに。
物事の終わりというよりも、
収穫祭のような賑わいですね。