北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

2016年7月18~19日は7カ所 帯広→北見

2016年07月25日 21時56分02秒 | つれづれ日録
 書かなくてはならないことが山のようにたまっているが、取り急ぎ、3連休の2日目と3日目の概要について記す。

 なお、17日(土)に出勤したので、その代わりとして20日(火)を休んだ。

 かいつまんでいうと、18、19の2日間かけて、車で北見まで行き、極東コンテンポラリーアートを見てきた。

 前身の置戸コンテンポラリーアートから数えると、2010年代に入ってからの北見での現代アート展はこれが4度目となる。
 前回、北見市留辺蘂町温根湯温泉地区で開かれた「極東コンテンポラリーアート」は、札幌や帯広など各地からの出品があり、これまで道内で開かれたこの種の展覧会でも最大規模のひとつとなった。

 今回は若干規模を縮小し、会場も北見市内の比較的小さな5カ所(うち留辺蘂地区1カ所)となった。
 会期は7月末まで(ただし、日曜休みの会場は30日まで)。


 公共交通機関を用いることが多い筆者であるが、今回は、それぞれの会場が離れていることもあって自家用車にした。

 行く前は、漠然と、帰り道はどこの美術館に寄ろうか~などとわくわくしていたが、よく考えてみれば、祝日の翌日の火曜なので、ほとんどの美術館は休みである。

     

 そういうわけで、19日に北見に行く前にどこかの美術館に寄ろうと思い、道立帯広美術館の浮世絵展に立ち寄ることにした。

 さて、19日は朝8:20出発。
 北広島インターチェンジから高速道路に乗り、輪厚わっつサービスエリアで給油したり、占冠しむかっぷパーキングエリアで一休みしたりしながら、帯広を目指す。
 帯広美術館は、道東道を降りてからフロンティア通り-弥生新道をひたすら南下し、突き当たりの手前の常盤通に左折すれば着くので、ほんとうにわかりやすい。

 緑ケ丘公園の駐車場に車を入れたときは、正午近くになっていた。

 道立帯広美術館で「歌麿とその時代 ~黄金期の浮世絵 美人画と役者絵~」(~8月21日)と「北の造形セレクション」(~10月13日)を見る。
 筆者は浮世絵が好きなので、理屈抜きに楽しい。
 道内ではこれまで広重や北斎の展覧会があったが、歌麿が多いのは珍しい。この展覧会は、帯広のあと、道立旭川美術館に巡回する。

 ふたつの展覧会を見終わると1時半をすぎていた。
 少し急がねば。

 音更町昭栄から士幌までは、国道241号ではなく、並行して走る道道を北上。
 士幌からは国道に入り、足寄町市街へ向かう途中、芽登から左折、道道本別留辺蘂線を一気に置戸町鹿の子まで抜けるという、いつものルートである。
 途中30キロ以上にわたって人家も信号もまったくない区間が続き、帯広・北見間を車で行く場合、道東道の足寄経由よりもかなり早い。
 このルートで気をつけなくてはならないのは、シカが飛び出してくる可能性があることだ。

 置戸バイパスから、裏道の道道北見訓子府置戸線に入り、訓子府からは高速道(現在は無料)を通る。
 北見市若松で高速道を降りて、南中学校の前で信号に引っかかるまで、音更町昭栄から約170キロ、ほとんどノンストップであった。
 一般道を170キロ走って赤信号で止まらないというのは、いかにも北海道だと思う。

 北見市中心部の駐車場ビルに車を止め、極東コンテンポラリーアートのうち、福村書店2階と旧表呉服店2階の両会場へ。
(福村書店で、オホーツク地方のミニコミ誌「HARU」7号と、岩波新書「ヴェネツィア」を購入。なお、福村書店は経営者を変えて2013年に復活している)

 引き続き、車を北に向け、カフェ「遊木民族ゆうぼくみんぞく」へ。
 ここは前庭と店内(1階と、奥の階段から上っていく2階)に作品が展示されている。

 さらに4カ所目、喫茶「風来山人」へ。
 ここも店内に3人の作品が展示され、また、パーティーの会場になっていたので、合流させていただいた。

会場には、出品者のほとんどが集まっていて、それぞれが作品に込めた思いなどを話していた。
なかなかたのしいひとときだった。

 この日の最終目的地は、「ポン湯」の愛称で親しまれる北見温泉三光荘。

 前庭に2人の作品が設置されている。

 暗くなると光を放つ鈴木順三郎さんの作品をじっと見ていたら、東のほうから2輛編成のディーゼルカーが走ってきた。
 列車のヘッドランプ。ガタタン、ガタタンというレールの音。明滅する作品の光。
 それは、めったなことでは一緒にならない要素が一緒になった、ちょっと感動的な瞬間だった。


参考記事へのリンク
【告知】FAR EAST 2016 コンテンポラリーアート



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。