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岡山で見た、アートよりも印象が強烈だったもの 2019年秋の旅(84)

2020年02月06日 06時55分47秒 | つれづれ日録
(承前)

 メイン会場になっている「旧内山下小学校」の校庭をぶらぶらと歩いていると、この1メートル程度の高さの石碑を見つけ、大きな衝撃を受けた。
 なぜ、こんなものが残っているのだろう。

 表面は塗りつぶされているが「大東亜戦争●●●」と刻まれているのは明らかだ。


 裏に回ると「昭和十六年十二月八日建立」とある。
 この碑が、英米との開戦を祝うために設置されたことは、ほぼ間違いあるまい。

 大通公園の5丁目に「聖恩無窮」などと書かれた大きな碑を残したままの札幌の元市民からは責められたくないかもしれないが(笑)。
(「聖恩無窮」は、天皇陛下のご恩は限りないという意味で、超国家主義的な風潮が強まった1939年の建立である。もし札幌のGHQにこの漢字を読める人がいたら、文字の塗りつぶしを求めていたであろうことは間違いない)

 GHQの命令で消されたか、あるいは占領軍が上陸してくる前に慌てて消したのか、そのあたりは分からない。
 ただ、岡山芸術交流の作品すべてを合わせたよりも、この石碑から大きな驚きを感じたのは事実なのだ。




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