ちょっと古いニュースになってしまいましたが、7月14日、札幌国際芸術祭の公式サイトに
というニュースリリースが出ました( https://siaf.jp/news/pickup/p14247/ )。
個人的には、SIAF2020 が新型コロナウイルス感染拡大のため中止になってしまい
「なんだか、この流れで、そのままフェイドアウト、ってことになったら、イヤだなあ」
ということばかり考えていたので、まず、次回がある! というアナウンスが出て、心からホッとしています。
以下、全文です。
さて。
「メディアアート」という言葉からは、あるいは、オンライン上の開催もあるのではと、筆者は漠然と考えていました。すべてではないにしても、その比率を高めるといった方策もあるでしょうし、実際にことし2月5~14日に怒濤の展開を見せた「SIAF TV」は、そういう方向性をちょっと予感させるものでもありました。
ただ、やっぱり、オンラインだけでは不十分で、リアルも必要なんですよね。
とりわけ
「冬の寒さや雪」
「双方向性」
という要素は、オンラインではじゅうぶんに体験できないことだといえるでしょう。
ディレクターについては2020年がまさかのトロイカ(3人)体制でしたが、上の引用からは、1人になるのか3人になるのか等は、まったく読み取れません。
個人的には、複数って悪くないな、と思います。
大騒ぎになった「あいちトリエンナーレ」でも、作家選定などは、津田大介さんがひとりで行っていたはずもなく、何人もいるキュレーターが津田さんの示した方向性に沿って選んだわけです。
「表現の不自由展・その後」に対する理不尽な十字砲火に対し、逃亡せずにきっちりと受けて立っていた津田さんはそれだけでも立派だと思うのですが、ただ、展示の内容などの以前のこととして、ディレクターが3人いると、リスクヘッジになるんじゃないですかね。もし津田さんが倒れたり辞任したりしていたら、あいちトリエンナーレの開催・「表現の不自由展・その後」再開はかなり困難になっていたことは確実でしょう。
あんな攻撃や脅迫はもうないだろうと信じたいところですが、それ以外にもどんな事態があるか、わかりません。だいたい、SIAF2020 が新型コロナウイルスの感染拡大で中止になるということ自体、だれも予想していなかったわけです。
SIAF2017 でも実行委は「バンドメンバー」と称していました。
最初のSIAF では、ディレクターは倒れてしまったし(もともとニューヨーク在住だし)、過去の歴史で、トップが元気よくぐいぐいと引っ張っていくというスタイルは一度もないのが伝統(?)といえるのかもしれません。
さすがに2年半後には新型コロナウイルスの感染も落ち着いていることでしょう。
楽しみです。
次回 札幌国際芸術祭の方向性決定について
というニュースリリースが出ました( https://siaf.jp/news/pickup/p14247/ )。
個人的には、SIAF2020 が新型コロナウイルス感染拡大のため中止になってしまい
「なんだか、この流れで、そのままフェイドアウト、ってことになったら、イヤだなあ」
ということばかり考えていたので、まず、次回がある! というアナウンスが出て、心からホッとしています。
以下、全文です。
<会期>
冬季開催(2023年度)※2024年冬
※ 降雪等の札幌の特徴がより強く発揮できる会期設定を検討
<会場>
1. まちなかと郊外会場を設定
2. 冬の札幌の魅力を生かした会場を設定
<プログラムの方向性>
●寒冷な気候や雪、北方圏の文化を題材とした作品やプロジェクトを紹介
●現代アートに親しみやすい作品・題材・プログラムの提供
●満足度や質を向上させる取り組みでこれまでの芸術祭をアップデート
- 市全体で祝祭感を演出
- 芸術祭と出合う多様な機会を創出
- 市民に響く展示を実現
- 先進性を伴った国際発信
<企画体制>
●地元の専門人材を積極的に登用し、札幌ならではの芸術祭/地元に経験を残せる体制を構築
●芸術祭と鑑賞者を繋ぐ役割として「コミュニケーションデザインチーム」の設置を検討
■ ディレクター選考基準
1. 企画体制のメンバー・コミュニケーションデザインチーム及び事務局と共に現代アート・メディアアートの企画が実現できること
2. 札幌市がユネスコ創造都市ネットワークに「メディアアーツ都市」分野で加盟していること及び札幌国際芸術祭基本構想を踏まえ、SIAF2024(仮称)の目指すところを実現する芸術祭のテーマ・コンセプトを設定できること
3. 地元の専門人材(地域学芸員、コミュニケーションデザインチーム等)を含んだ体制で、互いを尊重し協働して企画立案等を進めることが可能であること
4. SIAF2024(仮称)の代弁者として芸術祭を発信することが可能であること(スポークスパーソン)
5. 札幌・北海道の歴史、文化、風土に詳しく、冬の札幌の特色を活かした展覧会の企画監修が可能であることが望ましい
さて。
「メディアアート」という言葉からは、あるいは、オンライン上の開催もあるのではと、筆者は漠然と考えていました。すべてではないにしても、その比率を高めるといった方策もあるでしょうし、実際にことし2月5~14日に怒濤の展開を見せた「SIAF TV」は、そういう方向性をちょっと予感させるものでもありました。
ただ、やっぱり、オンラインだけでは不十分で、リアルも必要なんですよね。
とりわけ
「冬の寒さや雪」
「双方向性」
という要素は、オンラインではじゅうぶんに体験できないことだといえるでしょう。
ディレクターについては2020年がまさかのトロイカ(3人)体制でしたが、上の引用からは、1人になるのか3人になるのか等は、まったく読み取れません。
個人的には、複数って悪くないな、と思います。
大騒ぎになった「あいちトリエンナーレ」でも、作家選定などは、津田大介さんがひとりで行っていたはずもなく、何人もいるキュレーターが津田さんの示した方向性に沿って選んだわけです。
「表現の不自由展・その後」に対する理不尽な十字砲火に対し、逃亡せずにきっちりと受けて立っていた津田さんはそれだけでも立派だと思うのですが、ただ、展示の内容などの以前のこととして、ディレクターが3人いると、リスクヘッジになるんじゃないですかね。もし津田さんが倒れたり辞任したりしていたら、あいちトリエンナーレの開催・「表現の不自由展・その後」再開はかなり困難になっていたことは確実でしょう。
あんな攻撃や脅迫はもうないだろうと信じたいところですが、それ以外にもどんな事態があるか、わかりません。だいたい、SIAF2020 が新型コロナウイルスの感染拡大で中止になるということ自体、だれも予想していなかったわけです。
SIAF2017 でも実行委は「バンドメンバー」と称していました。
最初のSIAF では、ディレクターは倒れてしまったし(もともとニューヨーク在住だし)、過去の歴史で、トップが元気よくぐいぐいと引っ張っていくというスタイルは一度もないのが伝統(?)といえるのかもしれません。
さすがに2年半後には新型コロナウイルスの感染も落ち着いていることでしょう。
楽しみです。