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■北海道金工作家協会展創立30周年記念展および畠山三代喜(遺作)展 (5月25日で終了)

2008年06月13日 22時29分45秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 アップが遅くなって申し訳ありません。
 会場で、オールカラーの立派な図録をいただきました。ありがとうございます。

 図録の巻末に載っている年表によると、同協会は1978年、畠山三代喜、中村矢一、飛鷹岸男、田辺隆吉、小林繁美の各氏が創立会員となり発会し、第1回展(創立展)を大丸画廊でひらいています。
 創立会員5氏のうち、畠山氏と中村氏は故人となり、田辺氏と小林氏は脱退し、いまも協会に籍があるのは、現会長の飛鷹さんだけです。
 最盛期の1985年には、会員75人、出品者45人を数えており、そのころにくらべると、人数では見劣りしますが、多彩な技法の作品が並んだ会場は、寂しさを感じさせませんでした。

 全体的には、畠山さんの影響なのか、北国らしい抒情をただよわせた彫金のレリーフ作品が多いように感じます。
 そんななかで、芝木秀昭さんのシャープな切れ味のあるステンレスの立体や、サイズを超えた存在感と宇宙的な広がりのある水内君江さんの器などが目を引きました。

 また、吉田由紀子さんの「雪待月」は、ススキの野を描いたものですが、リアルな表現には、いつもながら感服させられます。


 出品作は次のとおり。

畠山三代喜先生遺作
ちょうが舞う(1958年作) 60×90 彫金
鳥笛(1978年作) 100×100 彫金
ささやき「自画像」(1982年作) 100×54 彫金
待春譜(1988年作) 100×100 彫金
待春譜(1993年作) 80×100 彫金
流氷の詩(1997年作) 100×80 彫金

石水英雄(札幌)
 伝承バイカル 69×69 彫金
 伝承アルタイ 69×69 彫金
 冬のさくら 23×23 彫金
岩本幸子(後志管内余市町)
 し・あ・わ・せ 100×80 彫金
 十六夜薔薇 100×72 彫金
木村悦江(札幌)
 何を作ろうかなあー F3 彫金
 糸まき SM 彫金
 お幸せに(男)SM 彫金
 お幸せに(女)SM 彫金
菊池香菜子(札幌)
 赤ずきんちゃん 立体
草間桂子(札幌)
 「どこに行けばいいのか僕は知ってる」 50×30×30 立体
倉岡啓吉(札幌)
 秀峰利尻 40×68×5 彫金
 氷觴 43×114×24 立体
 枯損 48×68.5×33 立体
佐々木章乃(札幌)
 再生 I 50×45×8 彫金
 再生 II 50×30×8 彫金
 街 45×30×8 彫金
佐藤康幸(苫小牧)
 月光の海 45×100 彫金
 月の森 F6 彫金
 陽の森 F6 彫金
芝木秀昭(札幌)
 流 25×80×15 立体
 浮上の形態 35×130×30 立体
新保恭子(札幌)
 LOVE Chain-ge 30×30(9) 半立体
菅原義則(札幌)
 少女と妖精 立体
武村幸子(余市)
 花器“愁思”(組作品) 20×35×7(2) 立体
 花器“流泉”(組作品) 30×20×7 20×20×7 立体
花田由美(夕張)
 ひととき F8 彫金
 苑 SM 彫金
 映 24×18.2 彫金
林薫(江別)
 女 F15 彫金
 刻 35×35 彫金
 Laid Back 110×80 彫金
飛鷹岸男(札幌)
 風のあと 54×73 彫金
 陽炎№48 54×73 彫金
 陽炎№49 54×73 彫金
堀井美希(札幌)
 みつろう技法によるブローチ他 アクセサリー
 切嵌象嵌技法によるブローチ他 アクセサリー
 キラキラ星の小さな器 立体
水内君江(小樽)
 ロウ型鋳造「いろいろ」 アクセサリー
 布目象嵌菓子器「軌」 26×26×12 立体
 布目象嵌「金、銀、銅」 30×30(3) 彫金
村中道子(札幌)
 アクセサリー
安田眞紀子(小樽)
 Reminiscence 47×79.5 彫金
 Green Note 46×106 彫金
 Erewhon 80×100 彫金
吉田由紀子(余市)
 未来へ 18×18 彫金
 雪待月 100×75 彫金
渡辺聡(苫小牧)
 北の奏曲 98×160 彫金
 物語の庭 80×120 彫金
 大雅 80×120 彫金
渡部弘(札幌)
 深海魚 100×70 彫金
 化木 90×60 彫金


08年5月20日(火)-25日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル 地図A


第26回(画像なし)
畠山さんの訃報(02年7月24日の項)


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