“The Story of Crass”の続き。
Crass(クラス)といっても、「夏の日の1993」とはなんの関係もない(あちらは、最近ひとり亡くなったけど「Class」だし)。
1978-84年に英国で活動した伝説のパンクバンドである。
それも、スタイルとしてパンクロックを演奏していたのではなく、きわめて政治的な主張を歌っていた。核兵器をのろい、保守的な教会を冒涜し、サッチャー政権に毒づき、そして、ジョージ・オーウェルの予言の年である1984年に、予告どおり解散した。
まさに、最もパンクらしいパンクを実践していたといわれる。
・・・というのは耳学問で、じつは筆者もよく知らない(たしか日本盤はあまり出ていない。筆者が持っているレコードもすべて輸入盤)ので、これからこの本を読もうと思う。
それにしても、サンフランシスコでもめったに観光客の行きそうもない地区の、書店ですらない小さな店にこの1冊があったのだから、筆者にとっていままでいちばん劇的な「本との出会い」のひとつといえるだろう。
このあとも筆者は南下していったのだが、地図にあるはずのギャラリーを見つけられないうちに、暑さと疲れに耐え切れなくなり、18th.St.のあたりで、あきらめてバスに乗った。
当初の目的地であったMina Dresden Galleryに行けなかったのが心残りだった。先日のサンフランシスコ・クロニクル紙でプレビューが紹介されていたので、見たかったのだ。この日はオープニングのため午後6時までは開いておらず、それまで待つ元気もなかった。
というわけで9カ所。
ずいぶん少ないが、札幌に比べるとずいぶん分散していて、鉄道の駅から離れたところも多く、難儀した。
なお、筆者は、25日にも、フォートメイソン地区で3カ所のギャラリーを訪れているので、これで計12カ所となった。
苦心したのは情報の入手。ギャラリー情報を載せたフリーペーパーは2種類見つけたけれど、いずれも1カ所ずつでしか見かけなかったので、どこにでもあるというたぐいのものではないらしい(とりあえず、このマチを訪れるアート好きならかならず行くであろうSFMOMAでは見つけられなかった)。しかも、それぞれ載せているギャラリーの顔ぶれがかなり異なるのだ。
サンフランシスコにも「月刊ギャラリー」みたいのがあったら便利だろうなあと感じた。
もっとも、もしサンフランシスコの人が札幌でギャラリーを見たいと思ったら、もっと苦労するだろうが。
開いている時間が短めなのも意外。
Yurba Buenaの Center for the Arts なんて、午後の5時間ぐらいしかあいていないのだ。
正午から午後5時半とか、午前9時から午後5時というギャラリーもあり、しかも日曜は休んでいるところが多く、忙しい人はなかなか足をはこべないだろう。
たぶん、日本人が忙しすぎるんだろうと思うのだが。
未達成感はあるが、Mission St.やチャイナタウンを歩けたのは良い経験だったと思う。
Union Square Gardenやフィッシャーマンズワーフだけではない、サンフランシスコの一面をちょっとだけでも見ることができたからだ。
それは、観光客向けの「表の顔」ではない、決して豊かさばかりがあふれているわけではないアメリカだった。
(9月26日の項は終わり。サンフランシスコのエントリは続く)
Crass(クラス)といっても、「夏の日の1993」とはなんの関係もない(あちらは、最近ひとり亡くなったけど「Class」だし)。
1978-84年に英国で活動した伝説のパンクバンドである。
それも、スタイルとしてパンクロックを演奏していたのではなく、きわめて政治的な主張を歌っていた。核兵器をのろい、保守的な教会を冒涜し、サッチャー政権に毒づき、そして、ジョージ・オーウェルの予言の年である1984年に、予告どおり解散した。
まさに、最もパンクらしいパンクを実践していたといわれる。
・・・というのは耳学問で、じつは筆者もよく知らない(たしか日本盤はあまり出ていない。筆者が持っているレコードもすべて輸入盤)ので、これからこの本を読もうと思う。
それにしても、サンフランシスコでもめったに観光客の行きそうもない地区の、書店ですらない小さな店にこの1冊があったのだから、筆者にとっていままでいちばん劇的な「本との出会い」のひとつといえるだろう。
このあとも筆者は南下していったのだが、地図にあるはずのギャラリーを見つけられないうちに、暑さと疲れに耐え切れなくなり、18th.St.のあたりで、あきらめてバスに乗った。
当初の目的地であったMina Dresden Galleryに行けなかったのが心残りだった。先日のサンフランシスコ・クロニクル紙でプレビューが紹介されていたので、見たかったのだ。この日はオープニングのため午後6時までは開いておらず、それまで待つ元気もなかった。
というわけで9カ所。
ずいぶん少ないが、札幌に比べるとずいぶん分散していて、鉄道の駅から離れたところも多く、難儀した。
なお、筆者は、25日にも、フォートメイソン地区で3カ所のギャラリーを訪れているので、これで計12カ所となった。
苦心したのは情報の入手。ギャラリー情報を載せたフリーペーパーは2種類見つけたけれど、いずれも1カ所ずつでしか見かけなかったので、どこにでもあるというたぐいのものではないらしい(とりあえず、このマチを訪れるアート好きならかならず行くであろうSFMOMAでは見つけられなかった)。しかも、それぞれ載せているギャラリーの顔ぶれがかなり異なるのだ。
サンフランシスコにも「月刊ギャラリー」みたいのがあったら便利だろうなあと感じた。
もっとも、もしサンフランシスコの人が札幌でギャラリーを見たいと思ったら、もっと苦労するだろうが。
開いている時間が短めなのも意外。
Yurba Buenaの Center for the Arts なんて、午後の5時間ぐらいしかあいていないのだ。
正午から午後5時半とか、午前9時から午後5時というギャラリーもあり、しかも日曜は休んでいるところが多く、忙しい人はなかなか足をはこべないだろう。
たぶん、日本人が忙しすぎるんだろうと思うのだが。
未達成感はあるが、Mission St.やチャイナタウンを歩けたのは良い経験だったと思う。
Union Square Gardenやフィッシャーマンズワーフだけではない、サンフランシスコの一面をちょっとだけでも見ることができたからだ。
それは、観光客向けの「表の顔」ではない、決して豊かさばかりがあふれているわけではないアメリカだった。
(9月26日の項は終わり。サンフランシスコのエントリは続く)
しかし26日分だけで6回か!いかに密度が濃いか分かります。
生の旅行情報に感謝!
本人としては、ちょっとマニアックかなあという気がしますが…。
しかし、そんなにおもしろがってもらえるなら、9月27日分も書こうかな。