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2008年のベスト5は

2008年12月26日 23時36分54秒 | 情報・おしらせ
 年末恒例のエントリです。
 ことしは選ぶのがむつかしかったです。

 みんな一生懸命創作に取り組んでいるのに、序列をつけるみたいで、気がひける部分もあります。

 あと、せっかく良かった展覧会なのに、エントリを書いてないのも多いですね。
 反省。
 
 毎年反省してるような気もします。進歩がないなあ。


 ともあれことしのベスト5。

アール・ブリュット/交差する魂 ローザンヌ アール・ブリュット・コレクションと日本のアウトサイダー・アート (道立旭川美術館)

 「生(き)の芸術」ともよばれるアウトサイダーアートを道内で初めて紹介。このほか、陶のアウトサイダーアートにしぼった企画も、江別のセラミックアートセンターで開かれた。 


■鎌田俳捺子展 (道立函館美術館)

 函館在住のベテラン抽象画家。10年ほど前にも札幌芸術の森で大規模な個展を開いているが、その後の充実ぶりがすごい。


■越智紀久張展 (さいとうギャラリー)

 やわらかな光に満ちた風景画を描き続けた石狩市厚田の画家が、故郷の愛媛に帰る前の記念として開いた個展。どこまでもやさしくあたたかな色調に感銘。


「國松明日香展-風、水面ふるわし、そよぎゆく光」 (札幌芸術の森美術館)

 金属の棒と面で、風景のような、あるいは星空や水のような世界をつくり、圧巻だった。


■FIX・MIX・MAX!2の岡部昌生氏の展示(札幌宮の森美術館)

 ことしの現代美術展「FIX・MIX・MAX!2」は、ベネチアビエンナーレ作家である岡部さんの圧勝だったと思う。これまで何十年にもわたって路面などをこすり続けた軌跡が一堂に展示され、すごかった。ストリート感覚も持ち合わせているのがすばらしい。


 ことしは、特別に「新人賞」として、以下のふたつの展示を挙げておきたい。


槌本紘子“The Dawn” (ギャラリー門馬アネックス)
専門学校札幌デザイナー学院 卒業制作展・鈴木果澄さんの作品 (同学院)

 槌本さんは北欧に旅だった。
 香澄さんのその後の大活躍については、さっぽろテレビ塔や北大総合博物館ミュージアムショップにたくさんのポストカードがならんでいたり、ウィズユーカードのデザインを手がけていたりと、ご存じの通り。


 おもしろかった個展、グループ展はけっこうあったので、以下に列挙しておきます。ほかにもたくさんありました。名前を挙げきれなかったです。ごめんなさい。


澁谷俊彦展 森の雫 (ギャラリーエッセ)
後藤和子「BLUE STREAMS 06 07 08」■FROM PIECE TO PIECE ・齋藤周「あたらしくまえにすすむ」 (北翔大文化センター・ギャラリーポルト)
池田緑 1993-2008現代美術展 (深川市アートホール東洲館)
細井護展 水が風景をつくる (テンポラリースペース)
交差する視点とかたち vol.2 (コンチネンタルギャラリー)
井桁雅臣展 (モエレ沼公園 ガラスのピラミッド)
■WAVE NOW2008 (コンチネンタルギャラリー)
■野本醇展 (だて歴史の杜カルチャーセンター大ホール)
■粟津潔展 (札幌宮の森美術館)


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SH)
2008-12-27 07:28:28
ヤナイさん、こんにちは。

うーん、好みって違うものですね。
私は「FIX・MIX・MAX!2の岡部昌生氏の展示」と「粟津潔展」が全然興味が持てませんでした。

私もそのうちに面白かった展覧会について書こうと思ってますが、アール・ブリュットに行かなかった(行けなかった)のは失敗だったかと、反省する次第です。
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SHさん、コメントありがとうございます (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-12-28 00:53:05
うーん、「好み」ということばを使われると、ちょっと違うという気もしますが…。

わたし自身、十勝の「花と緑」とか、いろいろ行けなかったものが多くて、反省しています。
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Unknown (SH)
2008-12-28 05:57:40
私は「好き」or「驚いた」かどうか(嫌いという感覚はあまりない)で作品を見ておりますので、このような表現になりました。

ヤナイさんは展覧会の「意味あい」のようなものも含めての評価ということでしょうか?
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-12-28 22:28:29
そうですねー。
作品個々の好き嫌いよりも、その「展覧会」自体の持つ意味合いというものを、どうしても重視してしまいます。
作家の回顧展的なものを選びがちなのも、そのためだと思います。

ところで「驚いた」というのは、けっこう重要なポイントではないかと思います。ただ、それにあまり重きを置いてしまうと、どうしても、見慣れない新人の作品に甘くなってしまいますので…
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