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■栃内忠男展 ヨーロッパ・スケッチと近作油彩 (5月4日まで)

2008年05月02日 23時25分11秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 道内画壇の重鎮のひさしぶりの個展。
 といっても本格的なものではなく、52点のうち11点が油彩で、残りはスケッチだ。
 「顔」「自画像」や近作の「窓」といった油彩もあったが、大半は、1966年と78年に欧洲を旅した際の産物である。

 まあ、風景画なんて独立展や全道展には栃内さんは絶対に出品しないだろうから、めずらしいといえるかもしれない。
 もっとも、風景画とはいえ、「ブローニュの森」「岩山(ポルトガル)」といった作品は、題がついていなければ抽象画と思ってしまいそうなほど、モティーフのかたちは崩れている。
 栃内さんは、もうすこしフォルムに気を配る人かと、ばくぜんと考えていたけれど、スケッチの段階で、あまりもののかたちに頓着していないことがわかった。自由闊達、融通無碍なのだ。

 独立美術と全道展の会員。
 全道展には第1回から出品している大ベテランだ。札幌在住で、1923年生まれ。 


08年4月29日(火)-5月4日(日)10:30-18:30(最終日-17:00)
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B


04年、道立近代美術館での個展(画像なし)
02年の個展(画像なし)


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