高幹雄(たか・みきお)さんは札幌の若手画家。CAI(現代芸術研究所)関係の展覧会に数多く出品しているほか、個展も何度かひらいています。
また、ライジングサン・ロックフェスティバルなどでライブペインティングも何度か手がけています。
先日の2人展では、ウンコに装飾模様をつけた絵などが出品されていて、画風の変化を感じさせたのですが、今回の個展ではこれまで通りの手法に戻っています。つまり、花の写真に、ニスを塗ったり絵の具をかけたりすることで、画像を提示するのではなく、「絵画という物質」を強調する手法です。
「今回変わったところは、丸のかたちをはっきりさせたところです」
と高さん。
いくつかの絵では、バラのイメージの上に、黒い丸がいくつかならび、ペンでひっかいたような線が書かれています。
ただし、筆者が目にしたところでは、色彩がぐっと明るくなったのが最大の特徴かな、と。
以前は暗い背景に赤い花がぼーっと浮かび、なんだか胃袋のレントゲン写真に見えないこともなかったのですが、今回は白い部分が多くなりました。
「花の写真はいろいろ撮ったんですが、やっぱりバラがいちばん良かったので」
「私は私」「私はそれがあるようにも見えるしないようにも見える」「私はあなた」(右から)の三部作。
ランボーの「わたしは他者である」ということばを思い出します。
出品作は次の通り。
目覚めて夢を見る1
目覚めて夢を見る2
目覚めて夢を見る3
私は私
私はそれがあるようにも見えるしないようにも見える
私はあなた
超無意識
私は何も知らない
宇宙の記憶
バラは知っている1
バラは知っている2
バラは知っている3
カオス
国引
心の風景1
2008年11月7日(金)-24日(月)10:00-22:00 会期中無休
ト・オン・カフェ(中央区南9西3 マジソンハイツ)
□ブログ「永遠は今」 http://ameblo.jp/takamikio/
■RISING SUN ROCK FESTIVAL2008
■RISING SUN ROCK FESTIVAL IN EZO 2004
■高幹雄個展 A dream.or not #2 - 夢ではないのか(2004年、画像なし)
■高幹雄「夢ではないのか」(2003年)
■高幹雄個展「椿」(2002年、画像なし)
■RISING SUN ROCK FESTIVAL 2002 in EZO