4月下旬、札幌市資料館の前でライラックのつぼみがふくらんでいるのを見かけたときは、どうなることかと思いましたが、その後は低温の日があったせいか、開花はおおむね例年通りになりました。
桜が昔では考えられない早いペースで満開になったのとは対照的です。
先週から大通公園で「ライラックまつり」が始まりました。
あちこちでライラックの花が咲きほこっています。
札幌生まれの老人のイメージでは、ライラックまつりは
「ゴールデンウイークと札幌まつりの間のつなぎ」
という地味な行事で、その地味さかげんが良かったと思うのですが、近年はラーメンの催事などと同時開催になり、会場の西5、6丁目あたりはかなりの人出です。
催しのテントにさえぎられて見えなくなっている花もかなりありますが、札幌の人は「花より団子」ということで、あまり気にしていないのかもしれません。
(ついでにいえばやはり5月の催事である三吉神社のお祭りは、中心部に近いところに住む人々以外には、昨今ほどには、あまり興味を持たれていなかったようです)
ライラックの花が、桜やツツジ、チューリップなどと異なるのは、香りの良さです。
香水の原料にもなるだけに、花に顔を近づけると、爽やかな香りが鼻孔をくすぐり
「ああ、札幌市民で良かったなあ」
と思うのです。
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