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■朝田千佳子 染織の仕事 眼には見えないもの (4月21日まで)

2009年04月20日 22時51分39秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 
 朝田千佳子さんは札幌の染織作家。
 団体公募展には属さず、個展を開いたり、本州のコンクールに応募したりといった活動を続けています。

 2年ぶりの個展にはタペストリー11点を出品しました。
 予定より開催が繰り上がったため、初日に徹夜して織り上げた作品もあります。
 また、茶廊法邑での4人展と、クラフトショップAger(アゲル)ですでに発表したものが2点あります。

 作風はものすごくシンプルです。
 とくに、冒頭の作品。
 黄色い円が中空に浮かび、下の方にまるっこいかたちが4つ配されているだけです。
 筆者には、満月の宵に4匹の猿が地面にすわってなにやらしんみりと語り合っているように見えましたが、人によって見え方はさまざまのようです。

 それにしても、これほど要素の少ない作品なのに、展示されている空間のなかにいると、なんと心が癒やされることでしょう。
 そのメカニズムは、筆者にもよくわかりません。
 月や星空をじっと眺めていると、心が少しずつ澄んでくるように、朝田さんの作品にも、見る人の気持ちを浄化していくような力があるのかもしれません。


           

 朝田さんの作品はどんどん大きくなっています。
 上の画像で、奥のタペストリーは、横3.6メートル、高さおよそ2.5メートルもあります。
 雲のような形の影が、壁に映りこんで、展示空間に奥行きを与えています。
 

           


2009年4月16日(木)-21日(火)10:00-19:00(最終日-17:00)
アートスペース201(中央区南2西1 山口中央ビル6階 地図B

□朝田さんのページ http://sapporo-online.cool.ne.jp/asada_chikako/

朝田千佳子の絹のストールと船山奈月の木のアクセサリー もの語りをまとうように(2008年10月)
そよ風と木もれ陽の中で(2008年6月、朝田さんの2人展)
本質を極める異職の技-4人展(08年2-3月)
朝田千佳子染織展「いつくしむもの II」 (07年5月)
06年の個展
03年の個展
Visual Poetry in Sapporo 02
02年の個展(画像なし)


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