2015年2月14日の午前

(承前)

　HOKUBU絵画記念館を出て、菊水旭山公園通を西に進んで、ギャラリー創へ。
　さすがに、遠い。中島公園まで歩いて戻るのがイヤになり、山鼻九条から市電に乗ったが、意外と客が多くてすわれなかった。

　終点「すすきの」で降車。
　雪まつりが終わったのに観光客が多い。水溜りだらけの雪道を、カートをひいて歩くのは、けっこう大変そうだ。

　HOKUSEN GALLERY ivory で、道教大学生によるグループ展「星くず009」。
　「うずくまる炎」という絵が、裸婦を、さまざまな色班や曲線の中にまとめていて、なかなか良かった。陶芸も、同じ形を反復してたくさん置いた作品がユニーク。

　アートスペース201で、北海学園大1部写真部（このブログで何度も書いてきたが、北海学園大は1部と2部の写真部は別になっている）の卒展。風景やスナップなど、バラエティに富んでいた。
　写真を見ていると、どこかのおばさん3人組がエレベーターから降りようとして
「あれ、カランコ織はどこ？」
「やだ、奥さん、もうひとつ上の階でしょ」
「あはははは。間違えちゃったしょや」
と騒がしい会話を残して、もう１フロア、エレベーターで昇っていった。その、あまりのオバサン的な所作に、深く感動した。

　数年ぶりに山岡屋でラーメンを食べる。
　筆者がよくこの小さな店に来ていた時分と、店のたたずまいは変わっていないが、当時はメニューがラーメン1種しかなかったと記憶する。いまは、特製味噌とかねぎとか、いったい何種類あるんだろう。

　南3条通で、創成川を渡り、東へ。
　ART-MAN GALLERY に行ったら、しゃる缶さんがいた。

　バスセンター駅まで北上。地下鉄東西線に乗る。
　次の目的地は、本郷新記念札幌彫刻美術館なのだが、えきバスNavi で調べると、西28丁目駅で40分もバスを待たなくてはならないことが分かり、がっかり。そんな無駄な時間を過ごすわけには行かないので、西18丁目でいったん降りてポルトギャラリーに立ち寄ることにした。
　北翔大の学生展なのだが、先週の卒展の作品が搬出されずに一部残っていた。

　ポルトを出たら、JRバスが発車したところだった。
（乗ったことはほとんどないが、桑園駅→円山公園駅→啓明ターミナルという路線が走っているのだ)

　ポルトは、円山公園駅と西18丁目駅のどちらが近いか、いつも迷う。
　円山公園駅まで歩いて、東西線に乗ったが、降りないくせに扉の前に立っているじゃまな人間が多くてイヤになり、思わず注意してしまった。
（横向きに立っていてもじゃまなのに、正面を向いて大きなかばんをさげていると、ぶつからないと車内に入れないのだ）

　つぎの西28丁目駅で降車。
　作戦成功。ジェイアール北海道バスの「循環西20　山の手線」のバスがすぐにやって来た。
（土日は、札幌彫刻美術館の近くまで行く路線が、40分に1本しかないのだ）

　近くといっても、「彫刻美術館入口」のバス停から美術館までは、坂道を10分ほど上らなくてはならない。

(以下別項)