(承前)
買物公園に戻ります。
この作品は、先に述べた買物公園のリニューアル(2002年)の前までは、同公園の1条通、西武百貨店A館の前あたりにあったそうです。
『あさひかわと彫刻』によると、ブロンズ製で高さ149.0センチ。
1972年の制作で、75年に旭川で開かれた佐藤忠良展に出品され、翌76年に設置されました。
2002年に現在地に移転しました。
前にも書きましたが、4条通を過ぎると、買物公園はシャッターをおろしたままの店が散見され、人通りも昔にくらべると少なく、ややさびしい感じがします。
ブラウスだけを身にまとった女性は、両手を腰に当てて、上半身を左に傾け、両脚をX字に交叉させています。
そして首を向かって右側に軽く傾けています。
楚々として立つ古典的な女性像ではなく、現代的で活動的なお嬢さんの姿ともいえそうです。
前出の「若い女」とは逆に、正面から見ると「S」字型の造形になっており、これが作品が醸し出す動感のカギになっているといえます。
また、腰の手の位置も左右で異なっていたり、ブラウスがひじのあたりで大きく膨らんで量感を強調していたり、いろいろと芸が細かいのですが、そういうもりだくさんの工夫の跡を不自然に感じさせないあたりが、さすが名手というべきなのでしょう。
過去の関連記事へのリンク
・野外彫刻など
佐藤忠良「若い女」 旭川の野外彫刻(15)
佐藤忠良「えぞ鹿」 ユカンボシ川河畔公園彫刻広場(2)
佐藤忠良「鎮魂の像」(夕張)
佐藤忠良「鶴」 釧路の野外彫刻(30)
「気どったポーズ」(網走)
「道東の四季・夏」(釧路)
「女・夏」(札幌芸術の森)
「緑」(新千歳)
・展覧会など
【告知】生誕100年 彫刻家佐藤忠良展 (2013)
■生誕100年/追悼 彫刻家・佐藤忠良展-“人間”を探究しつづけた表現者の歩み (2012年)
■札幌第二中学の絆展 本郷新・山内壮夫・佐藤忠良・本田明二(2009年)
彫刻家・佐藤忠良さん死去
買物公園に戻ります。
この作品は、先に述べた買物公園のリニューアル(2002年)の前までは、同公園の1条通、西武百貨店A館の前あたりにあったそうです。
『あさひかわと彫刻』によると、ブロンズ製で高さ149.0センチ。
1972年の制作で、75年に旭川で開かれた佐藤忠良展に出品され、翌76年に設置されました。
2002年に現在地に移転しました。
前にも書きましたが、4条通を過ぎると、買物公園はシャッターをおろしたままの店が散見され、人通りも昔にくらべると少なく、ややさびしい感じがします。
ブラウスだけを身にまとった女性は、両手を腰に当てて、上半身を左に傾け、両脚をX字に交叉させています。
そして首を向かって右側に軽く傾けています。
楚々として立つ古典的な女性像ではなく、現代的で活動的なお嬢さんの姿ともいえそうです。
前出の「若い女」とは逆に、正面から見ると「S」字型の造形になっており、これが作品が醸し出す動感のカギになっているといえます。
また、腰の手の位置も左右で異なっていたり、ブラウスがひじのあたりで大きく膨らんで量感を強調していたり、いろいろと芸が細かいのですが、そういうもりだくさんの工夫の跡を不自然に感じさせないあたりが、さすが名手というべきなのでしょう。
過去の関連記事へのリンク
・野外彫刻など
佐藤忠良「若い女」 旭川の野外彫刻(15)
佐藤忠良「えぞ鹿」 ユカンボシ川河畔公園彫刻広場(2)
佐藤忠良「鎮魂の像」(夕張)
佐藤忠良「鶴」 釧路の野外彫刻(30)
「気どったポーズ」(網走)
「道東の四季・夏」(釧路)
「女・夏」(札幌芸術の森)
「緑」(新千歳)
・展覧会など
【告知】生誕100年 彫刻家佐藤忠良展 (2013)
■生誕100年/追悼 彫刻家・佐藤忠良展-“人間”を探究しつづけた表現者の歩み (2012年)
■札幌第二中学の絆展 本郷新・山内壮夫・佐藤忠良・本田明二(2009年)
彫刻家・佐藤忠良さん死去
(この項続く)