北海道美術ネット別館

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2024年10月17日、秋のドライブ

2024年10月20日 13時12分47秒 | つれづれ日録
 なんかもう、あちこちに行っているわりには、アウトプットがぜんぜん追いついていなくてすみません。

 火曜休んで水曜に帯広行き、というわけで、木、金、土曜は札幌と小樽で走りまわらないと、終わってしまう展示が大量にあります。

 これから書き始めても、会期中に間に合わないことは明らかなので、いまから謝っておきます。申し訳ございません。

 17日(木)は、自家用車を出して、公共交通機関で行きづらい所を狙いました。

 といいながら、まず訪れたのが、地下鉄南北線真駒内駅からほど近い「まこまる」。
 ここ3年ほど、年2回ずつぐらい開かれている「ミナミナク・アートプロジェクト 南区アートシーズン秋」(5~20日)を見ました。
 
 
 今回は「まち・リビング」をテーマに、区内の東海大が所蔵しているいすが約40脚並んでいました。
 また、建築家上遠野徹 か と の てつの業績を振り返るコーナーなどもありました。上遠野さんは南区在住で、鉄骨を使ったモダンな住宅などで知られています。

 いすはすべてすわれます。
 ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナチェア」(画像左)やトーマス・リートフェルトの「レッド&ブルー」(右)は名作として知られますが、美術館の展示などでは
「さわらないでください」
という場合も多いので、これはうれしい。
 
 
 こちらは上遠野徹コーナー。
 稚内北星学園大学の校舎など数々の代表作が多くの写真パネルで紹介されています。

 ほかに、区内に事務所を構える建築家たちの紹介パネルもありました。
 
 東海大では図書館で、今回展示されていたいすの一部を使っているそうですが、ジョージ・ナカシマのデザインした「ラウンジアーム」とか、高くてリラックスしてすわれなさそう。
 
 
 次に訪れたのが、エフロクブンノイチ展示室
 初めて行きましたが、藻岩下のメイン道路から離れて、山鼻川の渓流に沿ったすばらしいロケーションです。

 「忠田愛 個展 "Ram"」が23日まで開かれています。
 関西在住の日本画家で、絹ではなく麻の布を支持体にした深みのある人物画などをふだんは描いているようですが、今回は道内で取材した動物の素描を約40点展示しています。
 馬やフクロウ、知床で目撃したというヒグマなど、いずれも北海道の風土や生き物へ寄せる愛情が感じられる作品が並びます。

 ただ、アイヌ語の題名の付け方が、モティーフに合っておらず、作者には何か意図があるのでしょうが、やりかたによっては文化盗用につながりかねないので、そこは説明を深めてほしいと感じました(一点一点の題はいらない気もします)。

 小さな離れには、小学2年生の息子さんが収集した動物の頭骨や、鳥の羽根などが展示されていました。

 すごい豆動物博士ですね。
 命というものをあらためて考えさせられました。

 画像手前は、忠田さんのプリント。

 エフロクブンノイチの催しは、今年はこれで終わり、冬季休みに入るそうです。
 来年は歩いて行きたいな…。
 


・じょうてつバス「南34条西11丁目」から約800メートル、徒歩13分



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