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ふるさと銀河線の駅はいま(2) 上常呂

2009年05月10日 19時44分17秒 | つれづれ写真録
承前)

 上常呂は、北光社の次の駅。

 「ふるさと銀河線」の、北見をふくめて3つ目の駅である。

 北光社とちがい、ここは駅らしいたたずまいを見せている。

 駅のある地名は「上ところ」と表記する。
 これは、常呂町にあるものと勘違いされるのを防ぐためらしい。

 上ところ地区は、周囲に玉ネギなどの畑が広がる中、ちょっとした集落になっており、学校や店などもある。
 おそらく、鉄道が物流の中心だった時代、ここに駅があったので、農産物の集散地になっていたためなのだろう。

 十勝管内池田町の高島や同鹿追町の屈足(くったり)、北見市の緋牛内(ひうしない)などもおなじ成り立ちだろうと思う。




 プラットフォームは上下線とも残っていた。

 右手奥に大きな農業用倉庫が見える。
 その前の鉄塔は携帯電話の中継所だろう。


           

 駅舎を兼ねたコミュニティプラザ。
 相当立派で新しい建物である。

 プラットフォーム側にはいまも「上常呂駅」の文字が。



        

 台所事情の苦しい北海道ちほく高原鉄道が全国から賛同者を集め、その名前を星型のシールに記して、枕木を利用して貼ってあった。
 いまとなっては、むなしい願いになってしまったが…。




 駅前を望む。
 駅前には日本通運の事務所や店舗などはなく、数百メートル離れた道道沿いに店が並んでいる。
 ほかに、古い鉄工所があるが、馬具や農具などを取り扱ってきたのだろう。


         

 道内では、駅の近くには農業用の古い倉庫が見られることが多い。


         

 近くの道路から見た線路跡。
 いまや踏切があったことをしのばせるものは何もなく、バラスト(砂利)だけがかつての線路の痕跡を物語る。





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