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■フィギュールの森 Work in Progress 北翔大学北方圏学術情報センタープロジェクト研究 美術グループ成果報告作品展 (2021年3月13~28日の土日、札幌)

2021年04月03日 09時10分04秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 展覧会の公式サイト( □https://www.kintart.com/ )から冒頭画像をスクリーンショットで貼り付けてみました。
 展覧会キュレーターの塚崎美歩さん(旭川出身)による簡にして要を得たテキストがあり、これ以上、筆者が付け加えることもないかなと思ったのです。ひどく怠慢で、すみませんが…。
(まずかったら、外します)

 会場は例年と同様に、1階(会場内の中二階を含む)と、エレベーターで昇る3階とにわかれていました。
 1階には、川上りえ、山下圭介、大井敏恭の3氏の作品。
 このうち、大井さんの絵画については別項で書きます

 まず、鉄の彫刻の、川上りえさん。

 2019年、SCARTSコートでの個展では、空間をねじ伏せるかのような力強いインスタレーションを展開していましたが、今回は力強さを保ちつつも、展示空間との対話というか、駆け引きを楽しんでいるかのような配置をみせているように感じました。 





 中二階へとのぼっていく階段横のすき間のような壁面を展示に活用したのは、この会場で初めてのことではないかと思います。


 続いて今回初参加の山下さん。
 永野光二さんが退職され、新たに北翔大で教壇に立っている若手です。

 見慣れない素材だと思っていたら、クスノキなのだそうです。




 3階ギャラリーは、大西洋、末次弘明、林 亨の3氏。
 「心をうかべて」シリーズの絵画に取り組んでいる林さん。



 ストロークの勢いを残した画肌に、同じ大きさの円がランダムに配されているという作品。
 今回、それらの完成作の間に、エスキス(途中経過)を並べています。これを見ると、抽象絵画の着想のもとになっているのが、現実の水辺などの風景であることがわかってきます。

 ちなみに、上の画面中央の、縦長の水色の絵をさして
「(美瑛の)青い池?」
と聞いたら
「どうしてわかったの?」
と驚かれました。
 ヤマカンです。。。



 イラストレーションの分野で活躍する大西さんは、木片に着彩して組み合わせたシンプルな図柄の、同一サイズの平面を並べていました。




 末次さんは、ほとんど黒と白からだけからなる絵画に取り組み続けています。
 今回、絵の具がだらだらと流れ落ちる生々しさをみせているのは、林さんの新作と共通しています。


北翔大学札幌円山キャンパス(札幌市中央区南1西22)=旧称ギャラリーポルト
3月13日(土)14日(日)20日(土)21日(日)27日(土)28日(日)の6日間、午後1~6時

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