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■上嶋秀俊展 real, real, real (2024年11月19日~12月21日、札幌)

2024年12月17日 19時31分21秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 上嶋秀俊さんは小樽在住。板に着彩した大小のパーツを配置してインスタレーション作品を構成し、近年さかんに発表を続けています。  
 今回はギャラリーエッセによる企画展です。ほとんどが新作で、一部2023年の作品もあります。

 冒頭画像の手前は「composite」。3枚組です。

 こちらの3点組は個展タイトルにもなっている「real, real, real」。

 方法論はほとんど変わっていないのですが、これまでは、例えば水の循環だったり森のたたずまいだったりを感じさせることが多かった上嶋さんの作品から受ける印象が一変しています。

 パーツの周囲がギザギザするだけで、こんなに攻撃的な感じになってしまうのですね。

 上嶋さんの目から見えるリアルな世界とはこのようなものなのでしょうか。
 
 作者はギャラリーのサイトに次のような短いテキストを寄せています。

リアルなこと、本当のこと、真実
それは人の数だけ存在するのだろう
それらは時に重なり合い、時に反発し、時に群れをなす
リアルらしきものは、めまぐるしいスピードで変化を繰り返す
その一瞬を色と形の中に閉じ込めたい

 
 
 突き当たりの壁にあった、1個のパーツのみの作品「unite!」。
 
 厳しい現実に対し連帯せよ、という作者の呼びかけなのでしょうか。
 
 
 こちらは少し前に制作された作品です。
 左のまるい作品は「光の中へ」。
 右は14の大小のパーツからなる「Head Music」。

 
 透明ケースに収められた立体の小品は、上嶋さんとしては珍しいと思います。
 4個ありますが「a piece of freedam」と題されていました。


2024年11月19日(火)~12月21日(土)正午~午後5時(11月22日を除く金曜は午後7時、最終日は4時まで)、月・火曜休み
GALLERY ESSEミニギャラリー(札幌市北区北9西3 ル・ノール北9条)

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上嶋秀俊「living seeds」 ハルカヤマ藝術要塞 (2012)



・地下鉄南北線「北12条駅」から約340メートル、徒歩5分
・同「さっぽろ駅」から約580メートル、徒歩7分

・JR札幌駅北口から約340メートル、徒歩5分

・地下鉄東豊線「さっぽろ駅」から約890メートル、徒歩11分
・同「北13条東駅」から約960メートル、徒歩12分

・中央バス「北大正門前」から約240メートル、徒歩3分
・中央バス「北7条西1丁目」から約670メートル、徒歩8分

※最寄り駅・バス停からの距離・所要時間は、これまで goo 地図(サービス終了)や Google map に基づいていましたが、今回は試みとして Yahoo! Map に拠りました


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