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■久野志乃個展「物語の終わりに,」 (2008年8月3日まで)

2012年11月12日 21時58分24秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(筆者註:以下のテキストは、2008年の個展の際に書き始められ、そのまま放置されていたものです。4年前、自分がどういう結論の文章を書こうとしていたのか、さすがに覚えていないため、書きさしのまま、ここにアップすることにします。久野さんやギャラリーの方々ら関係者の皆様にはたいへんご迷惑をおかけしました。この場でお詫び申し上げます。2012年11~12月の個展の予告記事アップの機会に、この文章もアップすることにしました。画像が参考になるかと思います)



 あらためていうまでもないことだろうが、写真が発明されたときの画家の受けた衝撃は計り知れないものがあっただろう。
 実際のものごとを目の前にあるように描く-という、それまでは絵画にとってあたりまえの権能が否定されたわけだから。
 ターナーなどの先駆者は別として、印象主義に始まる絵画のめまぐるしい刷新は、写真の登場なくしてはありえなかった。
 ただ、その後の絵画史はもっぱら、様式の変遷を軸に展開してきた感がある。もっとも、これについては、じつは、印象主義のだいぶあとになってからニューヨークで整理された史観であって、パリから美術の都の座を奪還したことを正当化するための理論にすぎない-という見方も可能ではあるが。

 では、写真登場後の絵画が描くべきものとはなにか。

 結論からいえば、それは人間の精神、内面…といったものではないのだろうか。




 







           

                




08年7月22日(火)-8月3日(日)11:00-19:00、月曜休み
temporary space(北区北16西5 地図H

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