![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/86/efa9a72a81424e371ebdcce612236872.jpg)
(ギャラリーオーナーの宮下さんの許可を得て撮影しています。アップが会期に間に合わなかったことをお詫びします)
秋田智江さんはスペイン留学で絵を学んだ後、2005年から札幌のギャラリーミヤシタで毎年個展を開いています。団体公募展などには出品していません。
フレスコ画やモザイク画という、道内ではあまり取り組んでいる人がいない技法で、昔話などに着想を得た物語性ゆたかな絵画を制作してきました。
しかし今回の個展は、かなり雰囲気が変わりました。
会場には、題名もふくめ、キャプションが一切ありません。
物語には頼らずに、絵画だけで勝負しようという画家の決意がつたわってくるようです。
とくに目を引いたのが、フレスコの20点中9点を占める群青の作品。
じっと見ていると、吸い込まれていきそうな深みをたたえています。
白い飛沫が、夜空をめぐる星座のイメージをつたえます。
深みといえば、やはりフレスコで描かれた、黄色や白、ピンクなどの色塊が点在する絵画。
透明な層が重なり合い、画面サイズを超えた奥行き感を出しています。
一方、フレスコは3点ありますが、うち2点は支持体の板が露出したままで、一見未完成のようにも見えます。
また、モザイクで作った家のような立体の小品も1点出ていました。
全体的には、色の深まりが非常に印象に残る個展でした。毎年開いているなかでも、ひとつの区切りというか、達成になったと思います。
2017年3月22日(水)~4月9日(日)正午~午後7時(最終日~5時)、月休み
ギャラリーミヤシタ(札幌市中央区南5西20)
□Tomoe Akita http://tomoeakita.moo.jp/
■秋田智江展-境界線-(STORYのいる場所II) =2008
■秋田智江展 Sweet Home (2005)
秋田智江さんはスペイン留学で絵を学んだ後、2005年から札幌のギャラリーミヤシタで毎年個展を開いています。団体公募展などには出品していません。
フレスコ画やモザイク画という、道内ではあまり取り組んでいる人がいない技法で、昔話などに着想を得た物語性ゆたかな絵画を制作してきました。
しかし今回の個展は、かなり雰囲気が変わりました。
会場には、題名もふくめ、キャプションが一切ありません。
物語には頼らずに、絵画だけで勝負しようという画家の決意がつたわってくるようです。
とくに目を引いたのが、フレスコの20点中9点を占める群青の作品。
じっと見ていると、吸い込まれていきそうな深みをたたえています。
白い飛沫が、夜空をめぐる星座のイメージをつたえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/0a/a04a171f848d4ca1de81c9f2a3a55122.jpg)
透明な層が重なり合い、画面サイズを超えた奥行き感を出しています。
一方、フレスコは3点ありますが、うち2点は支持体の板が露出したままで、一見未完成のようにも見えます。
また、モザイクで作った家のような立体の小品も1点出ていました。
全体的には、色の深まりが非常に印象に残る個展でした。毎年開いているなかでも、ひとつの区切りというか、達成になったと思います。
2017年3月22日(水)~4月9日(日)正午~午後7時(最終日~5時)、月休み
ギャラリーミヤシタ(札幌市中央区南5西20)
□Tomoe Akita http://tomoeakita.moo.jp/
■秋田智江展-境界線-(STORYのいる場所II) =2008
■秋田智江展 Sweet Home (2005)