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ノロッコ号に乗って 釧路への旅(4)

2008年06月30日 23時41分47秒 | つれづれ写真録
 釧路川の岸部に建つフィッシャーマンズワーフMOO(ムー)で遅い昼食をとったことについては、ケータイで書いたとおり。

 さっさと昼飯をきりあげた筆者は、家族といったんわかれて、釧路画廊に寄った後、14時53分発の「釧路湿原ノロッコ号」に乗るためふたたび釧路駅へ。
 駅に着いたのが14時50分とぎりぎりだったため、改札口の前で待っていた家族のひんしゅくを買った。

 この「ノロッコ号」は、ディーゼル機関車が牽引(けんいん)する5輛編成の列車。
 1輛目は一般の自由席車輛だが、2-5輛目は、窓が大きい指定席の車輛である。
 夏の間は、釧路と塘路(とうろ)の間を1日2往復している。

 観光シーズンではあるが、筆者一家の乗ったノロッコ号はあまりお客さんがいなかった。
 とくに4輛目は無人だった。

 テレビで、窓がいっぱいにあいた車輛の映像を見たことがあったので、きょうは吹きっさらしで寒いだろうなあと思っていたら、窓は閉まっていた。


           

 このように、西側に向いた窓はボックス席になっていて、東の方は、窓に並行したベンチシートになっている。

 ただ、一般的には、西側のほうに「見どころ」が多いようだ。

 ノロッコ号は、「見どころ」に近づくと、速度をぐっとゆるめるので、観光客はカメラをかまえるのにいそがしい。

 しばらくは釧路市内を走る。
 それでも、どんよりと曇った天候のせいなのか、材木置き場も新釧路川も遠矢(とおや)の住宅地も、なんだかさびしげに見える。


           

 新釧路川の岩保木(いわぼっき)水門。

 こういうのを見ると、水門の上に巨大なパンダが駆け上ってバルブを閉めて、みんなが大喜びで水の中に飛び込む情景を想像してしまうのは筆者だけだろうか。


           

 西側の窓から見た情景。
 こういうふうに開けたところもあるが、半分以上は、樹木やシダのはえた斜面が視界をさえぎっている。

 2回ほどシカも見た。
 道東では、それほどめずらしいことではない。
 写真撮影に失敗したのは残念。撮れたら
「シカでした」
というエントリにしたのに。


           

 こんな奥地に入植した農家があったことは驚き。
 冷涼な気候とやせた土地を考えると、作物がちゃんと育つとは思えない。 


           

 悠然と流れる釧路川。
 ダムのない、日本国内ではめずらしい川だ。

 カヌーが下ってきて、ノロッコ号のほうに手を振った。




 15時50分塘路着。
 ノロッコ号が折り返すまで30分もないので、遠出はできない。

 駅舎はちいさな喫茶店になっていて、ストーブがたかれていた。さすが釧路!

           


 駅前に公園があり、木製の展望台があって、線路の向こう側にある沼が望まれた。


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