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松田光司「陽だまり」 苫小牧の野外彫刻(9)

2019年03月02日 21時06分49秒 | 街角と道端のアート
(承前)



 このシリーズ、まだだいぶ残ってます。

 出光カルチャーパーク内にいくつもある彫刻の紹介に移ります。



 さて、この彫刻ですが、筆者は好きです。







 母子だと思うんですが、ベンチに腰掛けて同じ本(絵本かな?)を読んでいる姿がとてもすてきです。

 ふたりの親密さが、フォルムから伝わってきて、見ているだけで優しい気持ちになれるようです。 



 あるいはこの作品は、人によっては

「ちょっとまじめすぎる」

という印象を抱くかもしれません。

 近年の日本の風潮は、まじめで清く正しいものをさげずみ、露悪的なものを

「本音を言っている」

という理由で高く持ち上げすぎているような気が、筆者にはします。

 でも、そういう態度はあくまで、正統に対するカウンターであるべきで、主流になってしまってはダメだと思うのです。建前があっての本音です。



 この彫刻はあくまでまっすぐな、美しい作品だと感じます。







 母子のはるか先にあるのが図書館というのも、良い立地です。



 下のブログによると、松田さんは1965年愛知県生まれ。

 東京藝大彫刻科に学びました。

 プロフィルで目を引くのが、2002年以降、野球殿堂入りした表彰者のレリーフを毎年制作しているとのことです。

 具象彫刻の作家をずっと続けているというのは、それだけですごいと思います。





□彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま― http://mitsuji415.blog28.fc2.com/







(この項続く) 


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