北海道美術ネット別館

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2016年6月7日は12カ所

2016年06月09日 01時01分01秒 | つれづれ日録
 ことしも6月8日から札幌でやかましい催しが始まる。
 派手な格好で踊り、騒音をまき散らすこのイベントが筆者は苦手であるので、この週末は、可能な限り札幌市の中心部には近づかないようにしたい。
 また、土日は、地下鉄南北線・東西線や、札幌近郊のJR線に乗ると、この催しの参加者の集団に出くわすので、なるべく利用しないようにする(東豊線やバスは可)。

 幸いなことに? 7日は人間ドックで、夕方から体が空いたので、ここぞとばかりに中心部のギャラリーを巡ってきた。

 三越ギャラリー
→スカイホール
→大丸藤井セントラル3階アートコーナー
→さいとうギャラリー
→4プラホール
→らいらっく・ぎゃらりぃ
→CAI02
→富士フイルムフォトサロン
(ギャラリー大通美術館は複製画の展覧会だったので、パス)
→キヤノンギャラリー
→大丸画廊
→紀伊國屋書店札幌本店ギャラリー
→ギャラリーエッセ

 三越ギャラリーは大野耕太郎作陶展。
 涼しげな白磁の皿はこれからの季節にぴったり。
 コーヒーカップはひとつひとつフォルムが異なり、見比べるのもたのしい。
 13日まで。

 スカイホールは第14回金丸雄司油絵展のみで、3分の2はあいていた。
 穏やかな筆さばきの風景画。花の絵も合わせ計30点
 小樽の富丘教会を描いた100号があり、30号が1点あったが、あとは小品で、しかもサムホールから3号程度がほとんど。
 12日まで。

 大丸藤井の3階では、富良野のイマイカツミさんの塗り絵集が出たのを記念して、彼が道内の駅舎を描いた水彩画を展示中。
 いまは無い駅舎が多い。渡島大野とかは前向きな理由(新幹線の新函館北斗駅に生まれ変わった)だからまだいいけど、根室線の花咲駅や石北線の旧白滝駅(いずれも今春廃止)などは、切ないね。

 さいとうギャラリーでは、場崎恵さんが大分地震チャリティーと銘打ってスケッチ展。
 スケッチを買わなくちゃいけない空気だったらどうしようと思ったけど、1枚100円の絵はがきが大量にあったので、助かった。
 12日まで。

 4プラホール(4丁目プラザ7階)では「NOT A MOT’S presents togawa-doll EXHIBITION2016」。
 布で作ったぬいぐるみ。奥の一角には、キャンプ用テントに数体寝ているところもあり、ちょっと不気味な感じも。
 12日まで。

 CAI 02は「大黒淳一 音の彫刻展 “Golden Noise”」。
 金色の幕が細い糸でつるされ、空中に浮いているよう。これが、ノイズとともに動く。
 音を視覚化した試み。
 18日まで。

 キヤノンギャラリー三輪薫写真展「こころの和いろ」。この日見た中で一番良かったが、7日で終了。
 鮮やかでも派手でもない日本の風景を、和紙にプリントすることで、特徴あるものにしていた。

 紀伊國屋書店札幌本店ギャラリーは、恒例の「國學院大學・学びへの誘い」で、本年度のテーマは「江戸文学の世界―江戸戯作と庶民文化―」。
 國學院が所蔵する江戸期の本を展示している。
 山東京伝自ら挿絵も描いた「源平惣勘定」、国貞が団十郎や伝九郎を描いた「俳優素顔 夏の富士」、渓斎英泉の手になる「温泉土産箱根草」など、美術好きにも楽しめる物も多い。
 中でも目を引くのが、やじきたで知られる膝栗毛シリーズの刊本。しかし、仮名垣魯文作の「東海道中 栗毛野次馬」の「野次馬」に「やじま」とルビが振ってあるのは、どうみても「やじうま」ではないだろうか。
 12日まで。

 展示物の文字が読めないのはいつものことだが、日本人としてどうなんだよという気持ちがいつになくむくむくとわき上がってきて、会場に積まれていた『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を読む』を買ってしまう。

 最後のギャラリーエッセは「香爽 穂炎 二人展」。
 札幌の千葉香爽さんと千歳の蓬田穂炎さんによる、漢字の書展。
 展示はすっきりしていて、好感をもった。二人の書風はわりとよく似ていて、淡墨の一文字書にはやわらかさがある。
 12日まで。
 会期中は午前10時~午後6時なので、注意。


 なお、前日の6月6日は道新ぎゃらりー1カ所でした。


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