吉野隆幸個展 「心象覚」
忘れている心象風景を思い出すきっかけを創るために、用いられているのは 古い古いりんご箱。
倉庫代わりに使われていた帯広市の第二尋常小学校だった建物で、痛み傾いた建物を支えるように堆く積まれていたものです。林檎とともに青森や岩手、福島から十勝帯広へと運ばれてきた箱には、色々な思いが詰まっていることでしょう。
このりんご箱120個が帯広から運ばれ、ギャラリー門馬の細長く白い空間「ANNEX」に展示されています。
吉野隆幸氏の手による空間で、あなたはどんな心象風景を思い出すことができるでしょうか。
会期 2012年10月4日(木)〜10月13日(土)
時間 am10:00〜pm6:00 最終日pm5:00まで
会場 ギャラリー門馬ANNEX(札幌市中央区旭ケ丘2)
昨年から今夏にかけて、帯広市、上川管内音威子府村、オホーツク管内置戸町の3カ所で発表されてきた吉野隆幸さんの、リンゴ箱を用いたインスタレーションが、ついに札幌にも登場です。
これまでの会場に比べると、ホワイトキューブに近い空間です(とはいえ、やたらと細長いし、突き当たりは外に出られるようになっていて小さな谷間に突き出たテラスになっているのだけど)。
吉野さんの作品は、周囲の環境とも呼応しあって意味合いを深めるという要素も強いのですが、帯広や東北地方から遠く離れた札幌のホワイトキューブでも、作品それ自体が持つ力が、見る人の心に深い印象を残すのではないかと思います。
■置戸コンテンポラリーアート(5) 吉野隆幸「『心象覚』 心象風景を呼び起こす感覚 VOL.2」
■真鍋庭園で (2011年)
・地下鉄東西線「円山公園」駅バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「循環10 ロープウェイ線」に乗り「旭丘高校前」降車、130メートル、徒歩2分
・「円山公園」駅バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「円13 旭山公園線」に乗り「界川さかいがわ」降車、500メートル、徒歩7分
・「円山公園」駅バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」「円11 西25丁目線」「循環11 ロープウェイ線」に乗り、「啓明ターミナル」降車、800メートル、徒歩10分
・地下鉄南北線「中島公園」「幌平橋」から、ジェイアール北海道バス「循環13 山鼻環状線」に乗り「旭丘高校前」降車