7月10日(水)、11日(木)は大阪中之島美術館の学芸員から誘われ「没後30年 木下佳通代かずよ」を見るため、大阪に行っていました。
同時に行われていた醍醐寺国宝展、おとなりの国立国際美術館の「梅津庸一 クリスタルパレス」も見て回り、翌日午前には兵庫県立美術館で所蔵品展と安彦良和展を鑑賞しました。
特に木下佳通代と安彦良和は、見ることができて本当に良かったです。
ただし、相変わらずのあ . . . 本文を読む
三浦さんは毎年この時期に北都館ギャラリーで個展を開いていますが、個展タイトルも絵の題もすべてカタカナです。
今回のタイトルは「怒りと悲しみの根底にあるもの」であって「怒りと悲しみ」ではないんですね。
だから、理不尽な世界に対する怒りや悲しみを表面にぶつけた絵でもなければ、世界の理不尽さを非難したり諷刺したりした絵でもなく、自らの精神の内部に降下し、それをさぐっていくような絵だと感じました。
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※7月1日、2日、14日更新しました。
札幌●渡辺貞之個展~存在と眼=7月10日(水)~15日(月)午前10時~午後7時(最終日~5時)、カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3 https://cafehokutokangallery.jimdofree.com/ )。深川の独立展準会員・全道展会員。人間存在に迫る巧みなデッサンと絵画。21年→ https://blog.goo.ne.jp/h . . . 本文を読む
人間の心の弱さや影を描き戦後最も支持された洋画家のひとりだった鴨居玲(1928~85)の、絶筆を含む約70点を紹介する展覧会が開かれています。
同時開催として、アフガニスタンなど世界をまたにかけて紛争地などの人々の姿を写真にとらえてきた釧路出身のフォトジャーナリスト長倉洋海(1952~)の展覧会もあります。こちらは無料です . . . 本文を読む
(承前。その4はこちら)
「藤戸竹喜の世界展」はすばらしかったですが、エカシは出張中! 以外については後でくわしく書くことにします。
じつは筆者はウポポイに来るのは初めて。
(これは恥ずかしいことだとわれながら思うのですが、どうにも忙しかったので…)
ウポポイの中核施設「国立アイヌ民族博物館」の常設展示ものぞいてみました。
エスカレーターに乗っていると、りっぱな施設だな~とつくづく感 . . . 本文を読む
岡田知之さんは、札幌市内の学校で校長を務め、定年退職してから本格的に絵筆を執り始めました。
今回が初の個展となります。
いわゆる美術業界の人ではないためかどうかはわかりませんが、発想が自由で、さまざまなイマジネーションが絵の中にぎっしりと詰まっています。
冒頭画像は「世界はやさしい羊のもとでできている」。
F100号で、昨年の道展で新人賞に輝きました。
ご本人は、15~16世紀フラン . . . 本文を読む
7日は休養したので、8日は自家用車を使ってすこし市内を回りました。
南郵便局で、札幌彫刻美術館友の会の年会費を入金。
カフェ北都館ギャラリー(三浦恵美子油彩画展。8日終了)
→茶廊法邑(岡田知之展。~11日)
小学校の校長を定年退職後、本格的に絵筆を執り始めて、これが初の個展。
イマジネーションが爆発していて、おもしろかったです。
近くのビルに車を止めて、大丸催事場で「D Ar . . . 本文を読む
道内で出版されている月刊誌「財界さっぽろ」の7月号に、安田侃さんの彫刻をめぐるニュースが出ていました。
商売の妨害になってしまうので、ここに中身を転載することはしませんが、無料で読める書き出し部分だけでもなんとなく中身はわかると思われます。
以下、書き出しの引用。
岩見沢市役所新庁舎のエントランスに置かれ、来庁者を出迎えている彫刻「意心帰」。実は市長の松野哲氏のもと、市議会でチェックさ . . . 本文を読む
(承前)
エミール・クストリッツァ監督のカンヌ映画祭グランプリ作みたいな題名を記事につけてしまいましたが、いま(2024年7月)JR札幌駅構内に行くと、「出張中です」の表示が本当にあります。
2014年に設置され、木彫家・藤戸竹喜の知名度を一気に高めた「ウレシバモシリ北海道イランカラㇷ゚テ」(ㇷ゚は小さいプ)の像が、胆振管内白老町の国立アイヌ民族博物館で始まった「藤戸竹喜の世界展」の、 . . . 本文を読む
(承前)
次の目的地は「ウポポイ 民族共生象徴空間」。
白老駅からは、陸橋を渡って線路の北側から行くのが一般的だと思われます。
しかし、地図で見ると、線路の南側を通る中央通りから行き、最初の踏切を渡るとちょうど国立アイヌ民族博物館のようなので、そちらのルートを歩くことにしました。
なお冒頭画像は、道路沿いにあった新聞販売所の古い建物(現在使っている事務所はその隣の新しい建物のようで . . . 本文を読む
4日は白老日帰り。
別項を書き進めているところです。
5日(金)。
昼は休息。
夕方、ギャラリーエッセのミニギャラリーで守分美佳展。
めずらしく、大きいギャラリーのほうは何も展示していませんでした。
その後、職場の送別会。ANAクラウンホテル。
2次会とあわせ、ビール3杯、カクテル1杯、ラム酒2杯、ズブロッカ2杯。傘を忘れなかったのは、われながらすごい。
6日(土) . . . 本文を読む
(承前)
恵庭市民会館主催の4人展「分水嶺」の続きです。
中村哲泰さんの長女八子直子さんは札幌在住。
以前は変形キャンバスによる絵画を手掛けていましたが、近年はそこから発展して、空間全体を作品とするインスタレーションの発表が多くなっています。
今回は1部屋全体を使い、「流点」と題したインスタレーションとしています。
ブラインドを閉ざして電灯をつけていないため、会場は薄暗くなっていま . . . 本文を読む
恵庭美術協会への出品など地元に根差した活動を続けてきた中村哲泰さんと、長男の中村修一さん、長女の八子直子さん、その夫の八子晋嗣さんの4人展「分水嶺」が、恵庭市民会館で開かれています(主催も市民会館)。
7月6日午後、4人によるギャラリートークが行われたので、区間快速エアポートに乗って、行ってきました。
日程の都合上、すこし到着がおくれてしまったのですが、会場には100人ほどが集まっていて、 . . . 本文を読む
北海道新聞2024年7月5日付によると、書家の松本暎子さんが2日に亡くなったそうです。
96歳でした。
道内のかな書を代表する松本春子の三女として生まれ、彼女が1936年(昭和11年)に創設した「さわらび会」を引き継ぎました。
藤女子大学でも長年、書を教授してきました。
66年、北海道書道展で準大賞を受け、会員に推されるとともに、創玄展でも準大賞を受賞。
76年に毎日書道展で審査会 . . . 本文を読む
(承前)
1947年生まれで、鉄による大型野外彫刻が道内各地にあることで知られる札幌拠点の彫刻家、國松明日香さんの個展が、胆振管内白老町にことしオープンした brew gallery で開かれています。
94年以降の彫刻作品17点と、ガッシュなどによる平面の小品10点が展示されています。
國松明日香さんは東京藝大を卒業、同大美術研究科彫刻専門課程を修了。20代の頃には版画にも取り組み、第 . . . 本文を読む