KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

鍛錬吟行句会・秩父

2010年03月23日 | 俳句
一昨日・昨日と1月末に続いて、4回目の鍛錬吟行へ。
出発の日の未明、関東は嵐で吹き荒れた。JRが止まってしまい、一体秩父へ着けるだろうか、と心配になった。朝にはおさまって何とか行くことが出来たが、秩父へ着いたら盆地は黄砂で霞んでいた。それに杉花粉が加わって眼の痒さは最高潮に。
午後には黄砂もおさまり、我が家の方よりは遅い早春を、今回は山沿いの札所を4ヶ所廻った。山の中腹の観音堂の前には、まだ雪が残っていた。

秩父はともかく歴史の古い地なので、大木が多い。それと、枝垂桜があちこちに目立つ。札所寺の前にもうすぐ咲き始めるであろう大枝垂桜がどっしりと構えていたり。あと1週間後に見に来られたらなあ、と思わずには居られなかった。
もっとも感動したのは、一昨日行った札所寺の前の崖に咲くかたくりの花の群生。
かなり急な斜面に、みごとに咲き広がっていて、ことばを失う光景だった。
もう3時頃だったから人が居なかったのかもしれないが、これだけのかたくりの花が咲いていたら、休日には人が群がる。東京から日帰り圏だし、場所を宣伝でもしたら大変な騒ぎになるだろう。柵も何もないから、盗掘だって簡単だ。
某大手旅行会社出版の札所のガイドブックにも載っていなかった。
ということで、ここでも公表は避けることにした。
今でも、薄紫に咲き広がるあの風景は脳裏から消えない。

という二日間の句の成果は・・10句を句会に出すのだが、なんと、主宰にとっていただけたのは1句のみだった。ま、楽しめたし、般若心経もしっかりと唱えられたし、目的は着実に達成しているから良いか。
これで34ヶ所の半分を越えた。次回は7月。

登り来て残雪掴む法雲寺 KUMI
コメント (4)
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