KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

桜の記憶・三春の滝桜

2024年04月20日 | 俳句
天気 晴のち曇

朝から、テレビで弘前の満開の桜の中継を放送している。今年はこの時期に満開なのかぁ、とムカつく。一分咲きとも言えない弘前へは行っている。連休を避けて4月25日過ぎだった。俳句仲間がその前年にGWの最後あたりに行ったら、もう葉桜だったのだという。その前年はGWが満開だったので、同じ時期を狙ったとか。で、私も、その句友の言うGWの直前なら、満開ではなくても咲いた風景は間に合うだろう、と思った。
のだが、行った年はGWが満開だったそうだ。
桜は人間の都合に合わせてくれない。明日が「満開、見ごろ」と思っても、日帰りできる場所ではないから、宿泊先の確保は難しい。

三春の滝桜は、ちょうど今頃、夫と行った長距離ドライブの最後。しかも金婚の年だったから良く覚えている。残念ながら、写真のように満開はとうに過ぎていて、花は色褪せて葉桜寸前、でも見応えがあった。夏に遠くから見たことはあるが、葉桜では古木の風格は感じられなかった。
福島には夫の身内が居て、夫の祖母と、何年か前に亡くなった叔母の墓参りを兼ねていた。夫の従兄弟の住む町からもそう遠くないし、見ごろを聞いたら「20日ごろかなあ」と言うので信じたのだが・・



それでも、千年を経た桜の命の、その迫力は尋常ではないものがあった。全国の古木の桜を追いかけていた主宰が、何度も訪れているのも解る。

私は叔母の入院中に行って以来の福島だった。そして、このあと、夫は愛車を売ってしまった。そのつもりで福島までの長距離ドライブを最後にしたようだ。福島は、夫には第二の故郷。祖母を頼って2年くらい疎開している。この時二泊した飯坂温泉は、色々と思い出があったようだ。久々に従兄弟にも会えて、夫には良い思い出になった。
車を売った理由は、運転に自信がなくなった訳ではない。二度目の車検もあり、マンションの駐車場代も安くないし・・と、経済的なことを理由にしたらしい。運転は趣味、とも言えるくらい大好きだったので免許は80歳になったら返上する、と言っていた。
が、その年の夏、私は心臓が壊れてペースメーカーを入れて、緊急時に車のないことがどんなに不自由と思ったか・・でも、急がない時ならレンタカーで十分、と解った。もっと早くレンタカー使用の暮らしに切り替えていても良かったかも・・と反省したものだ。当時は、まだタクシー不足でもなかったし、タクシーは呼べばすぐ配車してくれたし。
ちなみに、夫は80歳で亡くなったのでまだ使える免許証は柩に入れた。あちらでも使うかもしれないし。

夫の好きだった残雪の安達太良山遠望。滝桜の近くから。


樹齢千年活き活きと飛花落花  KUMI
コメント (4)
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