前中国大使の丹羽氏の暴言がとどまるところを知らないようだ。民主党政権はこの人事だけをもってしても万死に値する愚挙を重ねてきたことが明らかである。このような人物が上場企業の社長を務め組織を率いてきたことは驚嘆するしかない。最近の発言では、たとえば尖閣は係争地であり、交渉しなければならない、などという愚論を展開している。日本政府の立場である「尖閣は日本領土であり係争は存在しない」という趣旨を全く理解していない。つまり、中国が挑発してきていることから、今や尖閣は係争地であることは日本人はだれでも知っている。だからこそ、「尖閣は日本領土であり係争は存在しない」という立場をとっているのだ。中国が挑発してこなければ、「尖閣は日本領土であり係争は存在しない」などという必要はない、という事すら理解できていない。
伊藤忠という組織は、時として瀬島龍三のごとくこうした愚者の愚論をまるで天啓のように受け取って無謀な業務を展開しているが、この暗愚の帝王が君臨できたのも、ひとつの証左だろう。歴史の示すところ、鳩山由紀夫と丹羽宇一郎のような媚中人は中国の最も忌嫌する人物でもある。
また、このような発言をしても安全・安心な日本社会は相応に成熟してきているのかもしれない。